先週の金曜日は市場にリスクオンムードが強まった。FEDメンバーからは次回の金利会合では25ベーシスの利上げが妥当との見解が相次ぎ、従前のシナリオ通りということでマーケットに安心感を与える形となった。米国株はニューヨーク時間を通じて堅調であり、終盤で一段高してほぼ高値引けの形となった。
ドル円、ユーロ円も力強く上伸し、ドル円は130円台の半ばを超えてきた。ニューヨーク終盤ではドル相場には利食い売りが出て、ドル円は129円台のミドルまで押し返され、ユーロドルは高値引けをしてしまっている。
私はユーロドルがもっと下がるんではないかと思ってユーロドルに手を出していたのだが、ユーロドルのほうはさっぱりな動きだった。ドル円にしておけば良かったと思ったが、果たしてロングでもショ-トでもうまく取れたかどうかは自信がない。それほど株価や金利と直接の相関性はないままに上下動したからだ。
今年の市場が始まってからというもの、総じて次のFOMCでは25ベーシスの利上げにとどまるだろうというのがコンセンサスになりつつある。無論それまでにGDPや雇用統計の発表も控えているが、よほど大きな見込み違いの数字が出ない限りは25ベーシスに利上げ幅が縮小されるのだろう。
ユーロドルはこのまま底値固めをやって、上サイドを拡げていくのだろうか。あまりにも下がらないユーロドルを見ていると、一時期、パリティ割れを攻め込んでいたときが懐かしくなるくらいである。今となっては1.06台なんか目にしたら、ぜひとも買っておきたいレベルとなってしまっている。
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