ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

西原スーパーバナー
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

欧州当局は救済先を海外に求めるほど
困っている。中期のユーロ安に変化なし!

2011年01月13日(木)13:22公開 (2011年01月13日(木)13:22更新)
西原宏一

【GMOクリック証券】圧倒的人気で100万口座達成!最短即日で取引可能!

 今回は、2011年の為替市場最大のテーマであるユーロについてです。

 多くのエコノミストやヘッジファンドは、昨年に続き、ユーロ圏のソブリンリスク(国家に対する信用リスク)に注目し、ユーロの下落を予測しています。

 そのシナリオのとおり、ユーロ/米ドルは今年のオープニングの1.3337ドルから下落が続いています。

 その背景を探ってみましょう。

ユーロ/米ドル 週足
 

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足

■ポルトガル、スペインからベルギーへ

 ユーロ安を加速させた要因の1つが、英デイリー・テレグラフ紙の次の記事。

「欧州委員会は、ユーロ圏域の銀行破綻の費用負担を優先債券保有者にまで拡大させる計画を推進する」

 この記事をきっかけに、欧州の金融機関の資金繰りが市場の話題になっています。

 スペインのサンタンデール銀行や、ベルギーのデクシア(※1)などのCDS(※2)のスプレッドは、一時、リーマン・ショック時を上回る水準まで拡大しました。

 ポルトガルの銀行株が下落し、ポルトガル国債も暴落しています。

※1:デクシア=Dexia(デクシア)は、ベルギーに本拠を置くヨーロッパ有数の金融グループ。

※2:CDS=クレジット・デフォルト・スワップ(Credit default swap)とは、クレジットデリバティブの一種で、債権自体を移転することなく信用リスクのみを移転する取引。

ユーロ/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

 欧州金融市場の動揺を背景に、ユーロ/米ドルは1.3125ドルのバリアを突破し、2010年12月に底堅さを見せた1.30ドル台に突入しました。

 その後も大きな戻しはなく、ズルズルと1.28ドル台へと下落し、1.2850ドルのバリアの手前でようやく下げ止まるという展開に。

 2011年のユーロ/米ドルは、年初からわずか1週間で500ポイント近く急落してスタートしたのです。


【ザイFX!編集部からのお知らせ】

 ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)です。

西原宏一投資戦略メルマガ「トレード戦略指令!」

「トレード戦略指令!」10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。

人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
ザイ投資戦略メルマガ 田向宏行 バイナリーオプション比較
ザイ投資戦略メルマガ 田向宏行 バイナリーオプション比較
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る