みなさん、こんにちは。
■この雇用統計の結果では、米国経済に強気にはなれない
先週のコラムで、「トレンドがはっきりしてくるまではもう少し時間がかかる。もみ合いが続きそう」とお伝えしましたが、そのような動きが相変わらず続いています(「【2011年の相場見通し】世界経済は回復に向かうが、前半はユーロの問題に要注意!」を参照)。
注目を集めていた2010年12月分の米国雇用統計ですが、失業率は市場予想の9.7%より強い9.4%、非農業部門雇用者数は市場予想の15万人より弱い10.3万人増となりました。強弱マチマチの内容です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
非農業部門雇用者数については、2010年11月分が3.2万人増(3.9万人増→7.1万人増)、2010年10月分が3.8万人増(17.2万人増→21.0万人増)とそれぞれ上方修正されたため、評価が分かれるようです。
ただ、それでも米国経済に強気になれる材料とは言いにくいようで、雇用統計発表後は方向が定まらない値動きとなりました。
そのような状況が現在も続いており、次の材料を求めてさまよっている、そんな環境ではないでしょうか?
■欧州各国の財政問題は何も解決していない
さて、昨日はポルトガル国債の入札が思っていたよりも良かったということで、ユーロ買いが進みました。ユーロ/米ドルは1月10日につけた1.28ドル台から上昇して、1月12日には1.31ドル台を回復しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
このニュースで「欧州の信用不安が後退した。だからユーロが買われた」との声も聞かれますが、冷静に考えてみると、欧州各国の財政問題は何も解決していません。
入札が良かったということで目先の資金繰りはどうにかなるかもしれませんが、根本のところが解決していなければ、同じ問題がまた噴出してきます。
今回の入札の話題のような、欧州の問題を少し忘れさせてくれるようなポジティブな材料が要所要所で出てくるため、ユーロが一気に急落していく展開は少し想像しにくいです。
ただ、それでも、根強い欧州各国の財政問題が重しとなり、ユーロの上値がしっかりと抑えられたような状況は続くと思います。
取引するのであれば、昨日のようなニュースで上げたところは、戻り売りを行いやすい場面だと言えそうです。
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