早朝のドル円の急落につき合ってしまった。昨日は実に早く床についた。そのおかげで早起きも出来たのだが、虫の知らせとでもいうのだろうか。前日の株の急落に比べて、あまりにも為替市場がおとなしかったのもあり、なんだか気になっていた。まだ暗いうちに起きだしてPCの画面を見ると、ドル円は1995年に記録した最安値に並んだといっているではないか!「並んだ」ということは相場はすでに80円台に戻ってしまっているのかな、と思ったら、全然上がっていなくて、79.85あたりをウロウロしている。
5分足のチャートで調べると、80円台には戻っていないようだ。言うまでもなく安いところを売り込んでいきたいのだが、どうせ売るならば、ここで売っても、79.75を完全に抜けてから売ってもいいだろう。そういうことで最重要なテクニカルポイントである79.75を当て込んで。とりあえずは79.86で買ってみた。
買ったといっても、こんなロングはスケベロングの域を脱していない。もちろん、このまま上がってくれて80.25とかで利食わせてくれるならばそれでもいいのだが、下抜けしてくれたほうが相場としては面白い。私は79.65で3倍ド転の売りストップを置いておくことにした。急激に戻されたら困るので、ストップがついた後に79.75を超えてきたらすぐにやめるつもり。
6時くらいにドル円はついに歴史を塗り替えてきた。テレビを見ると、相場解説をやっていたが、しゃべっている間に、すでに予想レンジなるものをブレークしていた(笑)。下抜けの第一波は79.15までだった。私は3倍ド転なので、ポジションは通常の2倍を持っている。あまり戻しはきつくなくて、まだまだ下に行きそうだったが、怖いので半分をクローズした。
第2波は77.60あたりまで。もう画面のほうのクオートがワイドになり、実際のレベルがわかりにくくなっている。マーケットが混乱しているのだ。そこに参加しているプレーヤーも、みんなもちろん混乱していることだろう。私も77円台まで見たので、当面の満足感は得た。粛々と利食ったら、利食った瞬間に76円台まで落ちてしまった。相場の端から端までは取れないのだから、まあ、しかたないか(涙)。
その後、77円台に長くステイしていたようにも思えるが、このまま東京市場に向かって大丈夫なのだろうか。いつもならば日銀のアクションを恐れてショートカバーしてもよさそうなものだ。朝の7時を回っても77円台だ。あと1時間で日銀の職員も出勤することだろう。そこで今度は、完全なスケベロングを敢行した!
77.77でビッドして買った。ちょっと縁起のいい数字?私も会社に着いたころにはドル円は78円台に乗せ切ってきて、うまいこと利食いできた。さすがに79円台までは持ち切れなかった。そのあとアジア時間はずっと79円台だというのに…。今日は、本当に早起きは三文の得だった。
それにしてもドル円は、前日までの歴史的な安値79.70近辺が上値のレジスタンスになっている。まさに「昨日の安値は今日の高値」である。日銀への介入期待もあってアジア時間にドル円は戻したが、その付近までだった。ユーロ円については同じく朝方に、今年の安値近辺となる106円台ミドルまで急落した後、日本株が上昇したことも手伝って110円台まで戻し、そのままキープされている。
しかし日本の地震によって原油などへの需要の減退が見込まれるため、続いていたインフレ懸念に水を差した格好にもなっている。ユーロの利上げも見送ることになるかもしれないし、売り目で見ていてもいいかも。
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