昨日はクロス円が売りたくてしょうがない気分になっていた。ユーロ円の115円台もそうだが、ポンドが利上げ期待で買い進まれてきている。流れに逆行するのはわかっているが、同じクロス円を売るならばポンド円をぜひとも売りたいと思っていたのだ。ポンド円は値動きが激しいので、あまりテクニカルポイントなどに頼らずに、自分のコストから逆算した値幅でロスカットをするしかない。まあ、スモールで勝負するにしても、1円幅が限界だろう。
そういうわけで欧州市場の入り口で、少しだけポンド円を売ってみた。ちょうど下がってきたところでもあるので、売りやすかった。132円割れの131.88で売りこんだ。これの買い戻しのストップ注文は132.88で置くことになる。1円幅のリスクを冒している以上、狙いの利幅は2円は欲しい。そういうわけで利食いの買い注文を130.88で入れておいた。もちろん情勢の変化には機敏に対応するつもりだ。
一方でのドル円は、80.50-81.50レンジの逆張り戦法のまま。ちょうど80.70あたりまでゆるんできたので、ここはすかさず買ってみる。あまり動かないとは思っているものの、万が一にも何かおかしなことが起こったら大変だから、念のためストップ注文だけは80.35で置いておいた。81円台に乗せてきたら利食い、そしてショート転のつもりだ。
昨日の欧州市場ではユーロが売りの対象にされた。ポルトガルの財政改革が議会で承認されるかどうかだ。通らない場合には、首相は辞任を表明していたが、最大野党は反対を表明しているらしく、だいぶ雲行きは怪しいということになっていた。せっかく1.42台まで乗せていたユーロドルだったが、1.41台までおち込んできて、しかもめっきり元気がない。まったく1.42台を回復する勢いが見られないのだ。それにしたがってユーロ円もひたすら安い。ポンド円をショートにした私にとっては喜ばしいことだが…。
昨日は為替注文をそのままにして早めに寝た。朝見るとポンド円は確かに沈んだのだが131円ちょうどを割り込んでいない。自分が売ってから1円も落ちていないのだ。ポンドらしくない値幅のなさだぁ。朝がたになってポルトガルの議会では財政の健全化法案が事実上の否決になってしまったこと、そしてポルトガルの首相が辞任したということで、ユーロのほうが一段安してしまった。あぁ、これならばユーロ円にしておけばよかった。
今晩も経済指標などまったく無視されるであろう。いまのマーケットの関心事項はただ3点。日本の原発と中東情勢、そしてポルトガルの政局である。欧州市場には要注意だ。私のポンド円はアジア時間にはコスト近辺まで戻ってきたが、とりあえず暗くなってから考えることにして我慢した。
欧州時間にはいるとまたフェーバーに戻ってきて、130円のミドルまで下落した。なかなか下に走りそうにもないので、ポジションは130円台でたった今クローズ。ニューヨーク市場まで待って、もうひと勝負クロス円ショートできるかどうかだ。
日本時間 18時50分
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