東京の表通りでも節電で点灯する街灯を減らしてるため、なんだか道が暗い。ここ数日、ポンドに振り回された感で少し気持ちが萎えつつ歩いていた私には、余計にしょぼーんとした気持ちにさせられてしまった。ここはちょっと元気を出すべく、何かをせねば!そうしたら昨日の欧州時間、ランチタイムに近づく頃にドル円は上昇して、介入後の戻し高値である82.00を超えてきた!
このことの意味は大きい。昼間に公的資金で日本資産の買い、あとで判明したことではあるが、日銀によるETF買いだったようだ。それによって日本株も当面の底を脱し、マーケット全体にリスクテークのムードと楽観を許す環境が整っていたのは事実である。
テクニカルにドル円は重要ポイントであった82.00を抜けてきたことになる。そこで次にはここから本当に買っていっていいか?という問題が生ずる。でも地震が起こった直後だ。まだ復興には遠く及ばず、被災者に救済も万全にはなされていないのが現状である。そうであれば日本売りしてもいいのではないかというファンダメンタルズ面からの要請も出てくるだろう。
私自身はあんまりドル円がブルにはなりきれないのだが、ポンドはまったくアテが外れたことだし、いっその事、私が気の進まないことをトライしてみたほうが良いかもしれない。82円台に乗せてきたところで少しだけロング攻めに参加してみることにした。ドル円ロングの出来は 82.17だった。82.00を抜けてきたから買ったのだから、損切りラインは81.95でよいだろう。米債の入札も利回りの上昇が期待されるので、ドル円ロングには悪くないはずだ。
幸いにも買った後はぜんぜんアゲインストを被らなかった。ドルをロングにした以上は、こうなったらぜひともユーロドルなどは思い切り下がってほしいものだ。途中でギリシャやポルトガルが格下げされたが、短絡的なユーロ売りにはならなかった。いまだに1.4000付近にある21日線をブレークするのを嫌がってでもいるかのようだ。
結局、米国株が高くクローズしたこともあって、世の中はリスクテーク一色。円は独歩安となり、ユーロ円は116円台まで押し目も作らずに上がってしまった。ポンド円も132円台で海外市場が終了した。
本日のアジア時間ではいっそうの円売りが浴びせられて、93円台乗せを狙い展開となった。それを裏付けるように、日本株もかなり上昇しており、グローベックスでの米国株などは昨夜の高値を超えてきている。私はランチタイムにドル円が上がってきた局面を捉えて、82.81でポジションをクローズしたが、欧州市場に入ると、ドル円はさらに83円台に乗せてきている。
今晩はADPの雇用指数が注目される。しかし最近は外れてばかりいるので、その重要度は低下している。米国株とのにらめっこがメインになるだろうが、それが高値圏をキープできていれば、ドル円の押し目買いである。またユーロドルが1.4000を割り込んでくるようであれば、ドル買いに乗っかるという意味でも、さらにドル円を買っていけるかもしれない。
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