昨日のドル円は海外市場を通じても30ポイントくらいの値動きにとどまった。しかし欧州の序盤ではロンドン勢のユーロ買いが強まって、ユーロドルは最近の高値の目安となっている1.42台まで回復し、ユーロ円も118円台を目指す動きとなった。ユーロドルのレンジの上サイドの端っこと見て、ユーロドルのショートでも作ってみるか。それとも上げているドル円やユーロ円を、トレンドフォローとして買っていくか。
ドル円は前日に手を出してなんだか上手くいかなかったので、ユーロドルでやってみることにした。ユーロドルを売るのはいいが、完全な逆張りである。ロスカットはレンジの上限ということで1.4250のちょっと外側になり、@1.4255のストップ注文を置いておく。あとはどこで売るかだが、アメリカの経済指標を見てからということにした。
21時半の指標の後はユーロドルが下げに転じた。1.42台を割り込んできたので、せっかくの戻り売り計画も台無しになった。せっかく自分の目で見ながら1.4230とかも目撃したのに、なんで売らなかったのだろうか。ストップがついても25ポイントしかないのだ。売っておけばよかった。ああ、何を待っていたのだろうかと悔やまれた。
ニューヨーク時間になっても動きは乏しかった。おまけに米国株も小動きで、マーケット全体が動意薄。雇用統計の前なので様子見になってしまうのも仕方がない。結局、私は何もできなかったが、とっとと寝てしまうことにした。
今朝はニューヨーククローズ後から、ドル円が強含んだ。東京市場は始まる前にすでに昨日の高値を超えてきて、なおも堅調。そこへ日銀短観が出た。注目されるのは大企業のDIだけだが、震災の効果が入っていないので、データに素直に反応するわけにはいかない。しかし日本株は急上昇して始まったので、リスクテークにわいてドル円も買わざるをえない状態になってきた。
日本株を買い上げたのは、実質的にも新年度入りした機関投資家などらのフレッシュマネーもあったろう。ドル円を買ったのは銀行のトレーダーが中心のようだ。私も83.50アッパーから買っては見たものの、10ポイントくらい取れるのがせいぜい。長くはドル円のロングを持ちきることはできなかった。
今晩は雇用統計だ。今回も20万人増くらいの就業者数が見込まれている。まあ、予想からプラスマイナス5万人くらいだったら、雇用環境は良くなったと解釈されるだろう。相当に期待はずれでないとドル売り・株売りのリスク回避モードにはなりそうもない。今回も注目されるのは失業率のほうかもしれない。
前回はやっと9%割れしたこともあって、失業率に市場は食いついた。今回も8.6%とか出ないかと期待している向きもある。失業率のほうに私もフォローしてみようかと思っているが、とにかく注目はドル円が今年の高値抜いていくかどうかだ。
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