どうもドル円の82円台への突っ込みを見てしまうと、ドル円でベアになってしまう。もともと私はドル円はベアであるのだから、下がるための理由をなんとか見いだそうとしているのかもしれない。そしてどうせ落ちるならば、自分もドル円をショートを持っていたい。そういう目で売り場探しをすると、どうしても昼間の買い上がりだけは避けたい感じである。
公的資金も入っているのかどうかもちろん定かではないが、ここ2週間くらいの日本株はまったく緩まなくなってしまった、その影響でマーケットではリスクテークしやすいムードになってしまい、どうしても円売りがかさんできて、ドル円やユーロ円が上がってしまうのだ。それでも不思議と海外の相場を通じて押し戻されてしまう。株価が下がるのも夜である。
昨晩の欧州時間にドル円が82円台を割れそうな感じになった時には、ついて行きそうになったが、なにしろ朝方にドル円ショートをクローズして取り損なっている後である。逸る心を抑えて、グーグルの決算までは待つことにした。ニューヨーク引け後に出た結果は予想よりも悪かった。なんとか前日比プラス圏まで戻していたグローベックスの米国株は軟調に転じそうな感じ。でもなんといっても東京オープンとともに買い向かう日本勢がいる。
そういうわけで今日のランチタイム以降から、ドル円のショートを作っていこうと思った。レベルに関係なくタイミングで入ろうとするのは邪道なような気がしないでもないが、夕方になってからでは売りそびれてしまう。結果的には午前中に売っておけばもっといいところで売れたはずだったが、とりあえずは83.47で売った。
期待されていた中国の経済指標が出た後は材料薄となり、午後になると株価の下落とともにドル円やユーロ円は下がってきた。それでも大幅安ということでもなく、ドル円はアジア時間にはなんとか83円台をキープしていた。
欧州市場に入ると、アイルランドの格下げの話しなども伝わってきてリスク回避的なムードが強まり、ドル円も82円台を触りにも行っているが、83円ちょうどをはさんでの攻防となっている。昨日のニューヨーク時間から付けていない83.80をいちおうのロスカットラインに決めているが、場合によっては自分の売ったコストまで来たら買い戻してもよいと考えている。
今晩はアメリカのCPI(消費者物価)やエンパイア指数、対米証券投資やミシガン大学など、経済イベントが盛りだくさんである。たくさん出過ぎて何に反応してよいか、わからなくなるだろう。
いまのところ重視すべきはセンチメント系なので、エンパイアとミシガンの景況指数のほうが重要度が高い。震災の後でもあるので、どれだけマインドがシュリンクしているかを確認できるためだ。
また、G20がワシントンで始まっているので、そちらの財務相会談からも要人発言が出てくるので、サプライズはないと思いながらも要注意だ。サプライズがあるとしたらリスク回避の方向である可能性が高いと思う。
日本時間 18時20分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)