最近はドル円が82円台にまで下がってきたこともあり、私はちょっとドル円のほうに、ウオッチの度合いを傾け過ぎていたようだ。かたわらでユーロドルのほうが激しさを増してきつつある。やはりユーロドルは為替の王様だ。
今週は1.41台まで見たユーロドルだったが、昨日のアジア時間には1.43台の前半でスタートしたものが、リスクテークの高まりによってクロス円の上昇に歩を合わせる形で1.44台まで回復した。先週末まではユーロドルは時間足で見ると、1.45台でトリプルトップを打ったと思って、今週は下値攻めだろうと見ていたのに、まったくの逆行であり、私にとってはちょっとびっくりだった。
テクニカルをひっくり返すくらいに、早朝に発表されたインテルの決算は影響が大だった。グローベックスでの米国株は前日の高値をも超えてきて、上げ幅を拡大していたのだ。クロス円の代表であるユーロ円は、朝の118円台から120円台までジャンプ。ユーロドルも上昇圧力にさらされることとなった。
欧州時間になってもユーロドルの上げは止まらず、1.45台のミドルまで高騰。いつものごとく、スペインやポルトガルの国債入札が終了したからのようだ。まあ、不安材料が一つでもなくなったというのが理由だが、借り入れコストは格段に高くついているのも事実だ。一方でのドル円は82円台のなかにおさまっている。82円ちょうどをクリアに割り込んでくるまでは、もう当分見ないようにしようかなぁ。
ユーロドルはすでに、今年の最高値はもう超えてきている。去年の高値は1月に記録したが、それが1.4579だ。本日の昼間にも2回ほど攻め立てていて、レート的には少し上回ってきていたようだ。教科書的には、買っていかねばならないところなので、チョビっとだけロングにしてみたが、クリアに上がっていくわけでなく、1.4560-70にへばりついた感じになってしまった。
まあ、ロスカット注文は1.4540に置いていたし、ひどくアゲインストに行ってるわけもないのだが、何しろスッコンコンに高いところを買っているうえ、アジア時間でユーロが高値を抜いてきたということも気になり、かなり真剣に見ていたらとても疲れてしまった。東京市場のクローズ間際についに抜けてきた。1.46台を見るにいたった。それだけで御の字になったような気になり、1.46台に乗せれば達成感もあるかと前半で止めてしまった。ミドル付近まで上がってきているのを見ると、もっとじっくり入るべきだったかと反省。
次のポイントであるが2009年までさかのぼる。その年の9月に付けた高値である1.5144だ。これは2008年の金融危機でユーロドルが1.60台から1.23台にまで急落した後のマックス戻り高値だ。しかしここまではかなり遠い。その間はトレンドフォローをしながらの押し目買いを繰り返していくしかないのかもしれない。
今晩あたりからはイースターの休業モードに入ってしまう欧米勢が多いだろうから、為替相場のほうも動きが鈍くなるものと思われる。ユーロドルのトップサイドだけを気にかけて、テクニカルなポジショニングに励もうと考えている。
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