今週はいろいろな仕事が山積している。だから為替のポジションも小さめに持って、長めにトレードしようというと思っている。いつもとは変わったスタイルで臨んでいるともいえる。
具体的にはユーロドルのショートだ。ニューヨーククローズを通過してアジア市場に戻ってきた段階で、もしも大きく飛ばされていたら、そのときになって損切りを行おうというもの。
特にスペシャルなストップ注文を置いておくわけではない。それゆえにあくまでも小さめに持っている。1.44台の前半で作ったショートだが、その作戦のおかげで昨日は1.44台の後半まで持っていかれた。
しかし損切りさせられる羽目にはならなかった。まあ、外部環境の判断もあったが、これはPCにかじりついて相場を入念に見ていられないという場合の緊急の措置ともいえる。決してほめられることではない。
昨日のマーケットのトピックの中心は、米国株の大幅高であった。でもこれは、昨日の中国の経済指標が発表された段階で、グローベックスですでに大きく上昇していた。
それをさらに一段高に持っていったのは、アメリカの経済指標であったろう。国内景気のスローダウンが心配されて、最近では2番底という言葉も出てきているなか、小売売上高は予想ほども落ち込んでいなかったのだ。
これを契機に米国株の上昇に弾みがかかったが、すでにかなり高いレベルまで上昇してしまっていたので、為替相場を動かすには至らず。それでもリスクテークに流れが強くなって、クロス円は腰の強い展開に。ドル円は日中の高値をつけて80円台のミドルを超えてくる過程で、ユーロドルも1.44台の後半まで持ち上がった。
今日はユーロの売り材料が並んだ。FT紙で「ギリシャへの追加支援のためには、各国は200億ユーロずつが必要となる」と出たこととか、ムーディーズがフランスの民間銀行をいくつかネガティブウオッチにすると発表したことだ。
東京時間のランチタイム以降は完全にユーロ売りの圧力が強くなってしまい、1.43台の中盤まで下がってきた。欧州市場でこのニュースをどのように消化しきるかが問題となるのだが、このために株安などリスク回避の動きも出はじめている。
今晩は地裁経済指標がいっぱい出るが、注目はエンパイア指数であろう。このセンチメント指標は比較的、弱めにでるため、予想は12くらいになっている。実際にこれを下回ってくると相場の流れをリードすることになりそうだ。クロス円の下落基調がはっきりしてきて、ユーロ円が114円台にまで下落するような局面ともなれば、私もユーロドルの追加売りである。
日本時間 18時15分
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