昨日の欧州時間に差しかかる頃、グローベックスでの米国株の下げがきつくなってきた。先週までの株高の調整という面もあるのだろうが、その下落要因のひとつにはポルトガルの格下げが重要な地位を占めているようであった。こうなると欧州通貨が売られることになっていくのは必定だ。ということは、ユーロドルかユーロ円の下落になって現れるはずである。
だがドル円が最近ずっと続けているレンジを見る限り、80円ちょうどから81.15くらい。81円台にきわめて近かったことから、ドル円に関してはレンジ取引の一環として、ショートにするのが望ましい。だとしたら、同じユーロを売るならば、ユーロ円の方が良いという結論にいたった。そこでさっそく私はユーロ円を売ろうと思った。
ところが、売ろうと思ったら116.80くらいだったユーロ円が、いきなり116.50あたりまで下がってきてしまった。なんだか売りそびれた感じになってしまい、しばらく待っていたが、まったく戻らない。でもこのまま下がったら悔しいので、もうあきらめて@116.23で売った。
さすがに1円ほども下がってきたところを底値売りしたのだから、持ち心地は悪い。ユーロ円はなかなか116円ちょうどを割り込まないのだ。ユーロドルが着実に値を切り下げてきているので、ああ、またまた通貨ペアの選択ミスかと思ったりもした。しかし米国株はグローベックスの中で安値張り付きをしているので、ポジションを持ち続けることに関する安心感はある。
ニューヨーク市場が始まってからも、米国株は安値追いをやめなかった。ユーロ円は115円台のミドルまでダイブしてきた。しかしである。今度はすぐに米国株はものすごい勢いで反転を始めたのだ。景況指数はそれほども良くはなったのに…。
これは危ないと思って、私はすぐにユーロ円を買い戻した。リスクテークになってしまうとユーロ円なんかすぐにメクリあげられてしまうからだ。結局、ユーロ円では下げてきた分の先っぽしか取れなかったことになる。まあ、トレンドフォローとはこういうものだろう。
今晩はBOE(英中銀)とECB(欧州中銀)の金利会合がある。ECBについては0.25%利上げが事前コンセンサスである。その直前まではユーロを売りづらい展開が続くかもしれない。
私は依然としてユーロをベアで構えているのだが、やはり最大の注目はアメリカのADP雇用になるであろう。予想は7万人増ということになっているが、これが悪かった場合には入念にユーロ円を売り込んでいきたい。
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