アメリカの株価が暴落した次の日は急騰。そういった資本市場のパニックにもかかわらず、ドル円は我が道を進んでいるようだ。昨日は朝方こそ77円台に戻したが、すぐに失速。76円台は居心地が良いとでもいうように、相場のほうが下がってきた。
株価が戻してきたので、もうちょっと楽観的になって円売りを誘えばよさそうなものなのに、一向上がる様子は見えない。私は77円台の前半でドル円のショートを持っているので、下がる分にはうれしいのだが、やはりこのまま新安値をつけないと気が済まないといったところだろうか。
とりあえず私の作戦としては、このまま持っていてもいいのだが、やはり重要なテクニカルポイントということで、ドル円の歴史的な安値が気にかかる。歴史的というくらいだから、最重要視して敬意を表さなくてはならない。ということで、サポーティブな76.25のちょっと手前で利食いの買い戻しを入れる。10ポイントくらいだろうか。
そうすると、76.35となる。そして抜けたら2倍売る。いわゆる倍返しだ。そちらは76.10にすることにした。この辺の動きは速いと思われるので、自分が起きている時間であったら、PCの画面の前に張り付きで対応するつもりだ。
ノルウェー中銀が利上げする予定だったのに、利上げはおこなわなかった。まあ、これだけ荒れているのだから、利上げなんか出来ないだろう。そんなことを考えていると、ユーロドルが急落してきた。どうやらまた欧州の信用不安のようだ。今度はフランス!今週に入ってから顕著になっていた国債のスプレッドが急拡大したようで、歴史的水準だそうだ。
ユーロの全面安の形になってきたので、ユーロ円も安い。最近は109円台で止められていたユーロ円だったが、やっと108円台へ。これにツラレてドル円も76.40を下回ってきた。さっそく私は利食いの準備。ここまで来たら、利食い注文を待っている必要もない。急激に戻り出す可能性もあるのだから、レートをウオッチしながら反転のタイミングを狙う。
一時間以上も76.40近辺にいた感じがする。私の利食いの@76.35は出来て、次はストップメークの売り注文が来るかどうかだ。あと10銭くらいなのだから、押しこんでいけばいいのに。米国株が始まる22時半になると、ドル円は戻り始めた。また歴史はお預けかぁ。
週明けの月曜日は米国株が大幅安。ダウ平均でいうと500ポイント級。そして火曜日は大幅高で、これも500ポイント級。昨日の水曜日は逆に大きく下げて500ポイント級。毎日激しい値動きを示している。途中の道のりも考慮に入れると、1000ポイント以上の動きを呈しているのではなかろうか。
そうなると本日は急上昇の番だと言いたくなる。事実、今日のアジア時間ではグローベックスでの米国株は大きく値上げしている。これが続くかどうかはわからないが、まあ、上げる番のほうに乗ってみても良いのではないか。
そうだとすると、リスクテークのムードの盛り上がりに期待して、今夜はユーロ円のロングが良さそうだ。早朝につけたユーロ円の安値である08.22のちょっと外側である108.20くらいで売りのストップ注文がおけそうなレベルで買いたいものだ。今夜も経済指標はまったく無視されそう。ドル円が新安値をつけるかどうか。米国株の乱高下がどちらに落ち着きそうか。それだけがマーケットの関心であろう。
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