昨日も終日にわたってドル円は76.70くらいでステイした。いつ見ても同じ為替レートというのは、やる気をなくしてしまう。下に行きたくないのだったら、せめてもう少し上サイドをやって欲しいところだ。78円までとは言わないが、77.50近くまでは戻ってくれればよいのに。ときどき介入もどきの動きがあって、50ポイントくらいは急激に上げたりするのだが、ニセモノだとわかりかけてくると、あっという間に元のレベルに戻ってしまう。
そういうドル円を置いておいて、昨日の欧州市場ではリビアがそろそろ沈静化しそうだという観測が広がって、リスクテークに前向きな状況となった。米国勢が参入する前に、すでにグロベックスでは米億株も高くなっている。ユーロ円の値幅は小さいが、それでも110円台のなかでも、その後半にまで上昇してきた。
ユーロドルも1.44台に乗せてはくるが、ここは何度も跳ね返されているレンジの上限に近い。昨晩の私も1.4450を越えてきたら、スモールだけショートにしてみようと思って待っていたのだが、そこまでは到達せず。テクニカルに逆張りするだけなので、特に追いかけてまでは売るつもりはなかった。
昨日は格別、何もイベントがない日だったので、早めに寝た。早朝のニューヨーククローズのドタバタに参加するほうが、まだしも生産的だ。朝、起きてみると、米国株は再び下押しの様子。金融株がリードしての下げのようだった。ゴールドマンサックスやバンカメなどが訴訟にナイーブになっているということで、近い将来に特別損失を計上するような事態になるかもしれないという悲観論がもちあがったためであろう。為替相場のほうでもリスク回避が進んで、ユーロ円は垂れてきて110円台の前半まで下がってきていた。
世の中はあまりにもバーナンキ講演に目が向き過ぎているため、相場のほうが活性化しない。しばらくは様子見の感じにならざるをえないものかもしれない。日本のほうも民主党の代表選のために、政治的な動きは出づらくなっている。
代表選で何もできなくて円高は進んだと非難されることになるのが嫌なのか、要人発言のニュースだけはたくさん流れてくる。円も買いづらいなか金価格だけが上がっていくという構図だ。ただこんなに日本株が安いし、状況的にはドル円がいつまた最安値を更新してもおかしくないのだが、なんとも動きにくくなっていることだけは確かだ。
そういうわけでしかたなくレンジ取引に徹するべきなのだろう。ドル円の77.50までは売り、75円台は買い、といったような感じだ。さきほど欧州市場がスタートした後、ユーロドルは1.45台の手前まできたので、予定通りテクニカル的にユーロドルをショートにしてみた。ロスカットは50ポイント程度で1.4540に置いてある。
日本時間 18時45分
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