■NYダウが2万ドルに到達
1月25日(水)のNY市場では、ついにNYダウが2万ドルに到達。

(出所:Bloomberg)
トランプ米大統領が就任後、次々と公約達成に向けて動き出していることを好感しているともいえます。

NYダウがついに2万ドルを突破。トランプ米大統領が就任後、次々と公約達成に向けて動き出していることを好感した動きか (C)Drew Angerer/Getty Images
マーケットではトランプ米大統領の就任式前後に「株高・米ドル高」の調整が起きるのではないかというのがコンセンサスとなっており、今月(1月)は「米ドル/円や株式」がもたついている流れが続いていたのですが、NYダウはいち早く調整を終えて、上昇に転じたといえます。
【参考記事】
●トランプ氏の記者会見は期待はずれだが、国境税に注目! 中期ドル買いの好機到来(1月12日、西原宏一)
■米ドル/円反発のカギは金が握る?
NYダウが上昇トレンドに回帰したと想定すると、次は米ドル/円の調整がいつ終わって上昇トレンドに回帰するかが問題。
その答えを金(ゴールド)の動きから見てみましょう。
以下は、金と米ドル/円の日足チャートになります。
米ドル/円は2016年11月9日(水)に安値101.20円から急騰し、12月15日(木)に高値の118.66円まで到達。
【参考記事】
●ついに今週は米大統領就任式。ドル/円は112円がトランプラリー継続の分水嶺(1月16日、西原宏一&大橋ひろこ)
その後は調整に入り、現在、38.2%まで戻らず、112~116円で推移しています。

(出所:Bloomberg)
一方、金の動きはどうでしょうか。
2016年11月9日(水)、米ドル/円が安値をつけた同日に金は高値1337ドルに到達。
そして、12月15日(木)、米ドル/円が高値をつけたのと同日に、金は安値1122ドルでボトムアウトして調整局面入りしました。
金は米ドル/円と同じタイミングで相場が反転していることがわかります。そして、以下のチャートのとおり、金は高値と安値の値幅の38.2%戻しのラインは超えたのですが、50%までは戻らず反落。1月25日(水)にはMACDもクロスし、トップアウトしました。

(出所:Bloomberg)
■米ドル/円は早晩、反発に転じる可能性も
つまり、NYダウと歩調を合わせて、金も調整完了を示唆しています。
過去2カ月、米ドル/円と同日に高値と安値に到達していた金が反落の兆しを見せてきたため、早晩、米ドル/円も上昇トレンドに回帰する可能性が高まります。
以下のチャートは、米ドル/円の日足にフィボナッチリトレースメントを表示したもの。
以前コラムでご紹介させていただいたように、38.2%である112.00円が米ドル/円の調整幅としては妥当なレベル。
【参考記事】
●トランプ氏の記者会見は期待はずれだが、国境税に注目! 中期ドル買いの好機到来(1月12日、西原宏一)

(出所:Bloomberg)
過去2週間の米ドル/円の安値は112.50円レベルとなっています。
マーケット関係者によれば、112.50円では本邦から巨大な米ドル買い需要があり、強烈なサポートとなっている模様。

(出所:Bloomberg)
結果、依然として112.00円の±50pips程度が米ドル/円のサポートであり、ここがサポートされれば、米ドル/円もNYダウに歩調を合わせ、上昇トレンドに回帰すると想定しています。
マーケットのコンセンサスどおり、トランプ米大統領の就任式前後に調整を演じてきた米ドル/円相場。
昨日(1月25日)のNY市場で2万ドルに到達し、連動する金が反落し始めたことから、早晩、米ドル/円相場も反発に転じる可能性が高まっています。
2万ドルに到達したNYダウと金、そして米ドル/円の動向に注目です。
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