昨日は為替介入があったが、市場の盛り上がりはイマイチだ。ここ1年近くの間で4回目の介入になるのだが、去年の9月は民主党代表選の直後で85.93まで4円ほどの上昇。次は今年3月の震災後の株安によるリスク回避が激しくなったときで、介入当日は82円ちょうどまでと、これも発射地点の78円台から見れば4円幅。
そして8月初旬のアメリカ議会でもたついて、その上、アメリカが格下げされたときのドル安による76円台からの介入では80.22までと、これまた4円幅ほどだった。今回も介入はしてもだいたい4円幅が目安になっている。追随してドル円を買おうというプレーヤーもそれ以上はついていかない。75円台から始まった介入は見事に4円幅ということで79円台のトップをつけた。
先週までのマーケットのテーマは、欧州の信用不安の解消であった。それゆえに欧州株の急激な上昇も起こり、米国株も安いどころか今年の最高値に接近することとなった。またユーロの買い戻しも大きく入り、ユーロドルは今回の騒動での安値である1.31台から1000ポイント以上の上昇をし、1.42台まで見ることとなった。逆にいうと堅調なユーロが資本市場の回復を裏打ちしている状況が続いていたのだ。
ところが日銀のドル買い介入によって、ドルの需給が急速にタイトになった。FOMCでドルの緩和を目論んでいると言われるアメリカの金融当局からしてみれば、間逆のことが起こっているのだ。
私としても4円幅まで上昇したドル円の79円台を売り込んでいくか、それともドル高に見舞われているユーロドルを売っていくかの選択に迫られることになった。昼間はドル円を少しロングにしては20ポイント程で利食うということを繰り返していたが、夕方以降はもうそんなことはしていられない。でもさすがにドル円をショートにするのは完全に逆張りなので、気が進まない。夜中にも介入がないとも限らないし…。
欧州時間ではドル円は77円台にまで下がってきている一方で、ユーロドルも1.4000をはさんでの展開であった。ユーロドルは1.4100や1.4000でしっかりとサポートされるものと思っていた私としては、簡単に1.39台も見てしまうとなるとちょっと意外。それだけドル買い圧力が高まってしまったのだろうと想像する。ユーロドルはすでに200ポイント近くも落ちてきているのだから、苦しいロングも相当ありそうだ。
またユーロにリスクの照準を合わせたようなヘッジファンドやシステム系などから、ユーロ安からリスク増大を意識した株売りが大量に出ている模様で、グローベックスでの米国株は速い時間から大きく値下がりしている。こうなったら一段の利食回避に賭けたほうが面白そうだ。ドル円もアップサイドに限界を見出しており、ユーロドルもさらに落ちそうだと感じているのだから、ユーロ円を売るしかない。
介入があった当日に106円台から111円台まで持ち上げられて、ちょっと勇気のいることだったが、私は欧州市場の序盤でユーロ円を109.45でえいやあと売ってみた。110円まで戻りを待ちたかったのだが、短い時間のチャートを見ると、欧州時間に入って110円台からの下げも急で、とても埋めきれそうもなく見える。そこで自分のストップも109.80にした。
しかし自分がポジションを持ってからの動きは、まあのろいこと!ユーロドルのさらなる下落により、ユーロ円も108円台にまで落ちてきたが、とても勢いがない。これはちょっと長期戦の構えになるかもしれない。そのままストップ注文だけ置いて、しばらく様子見。夜中の押し目も108円台のローまでで、朝の介入もどきで再び109円台まで押し返された。
しかし本日の欧州時間になって株が大きく値崩れ、ユーロ売りが加速。自分のターゲットとして昨日の発射点である106円台までは見たいところだったが、一度106円台に突入してきたので利食いをした。
ギリシャでは首相が国民投票をすると発表して、これがまた欧州の混乱につながる可能性も捨てきれない。イタリアの国債利回りもなかなか下がる様子がない状況が続いている。昨日は米国株も大幅下落をしたが、まだまだ高いレベルなので下げる余地は十分にあるので、またも売り場を探している。
日本時間 18時45分
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