みなさん、こんにちは。
注目のEU(欧州連合)サミットを週末に控え、今週のユーロ/米ドルは神経質な展開が続いています。
そのEUサミット前に、12月8日(木)にはECB(欧州中央銀行)理事会も開催されます。
■ECBの利下げは0.25%? 0.50%? その後の展開は?
12月8日(木)のECB理事会ですが、市場のコンセンサスは25bp(0.25%)の利下げで、一部には50bp(0.50%)の利下げを予測する市場関係者もいるようです。
もし、50bpの利下げが決定すれば、いったんは、ユーロに売り圧力がかかるでしょう。
ただ、EUサミットを控えているために、ユーロ売りとなっても一時的なものに終わると思います。
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(詳しくはこちら → 経済指標/金利:各国政策金利の推移)
重要なのは、「ECBが国債買い入れの規模を拡大」のような積極策が打ち出されるのかという点です。
ただ、そのためには、EUが財政規律を強化することが条件となるため、市場が期待しているような積極策が出てくる可能性は低そうです。
■ユーロは「期待と失望」が交差。対スイスでは1.3フランへ
さて、マーケットでは今週、格付け会社のS&Pがユーロ圏15カ国とEFSF(欧州金融安定化基金)の格付け見通しをネガティブ・ウォッチ(引き下げ方向)に指定したことに注目が集まっています。
今のところ、マーケットはEUサミット待ちであるため、大きな反応は見られません。
ただ、こうした動きはユーロのみならず、リスクアセット通貨である豪ドル、ブラジルレアル、南アフリカランドに対してもマイナスであるため、格付け会社の動向への警戒感が高まっています。
今週に入ってからのユーロは「期待と失望」が交差しており、1.33~1.35ドルの狭いレンジで方向感の出ない相場展開を見せています。
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(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
EUサミットを控え、ヘッドラインと思惑のみで動いているようなものであり、これは仕方のないところですね。
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