それを裏付けるように、非農業部門雇用者変化数だけではなく、雇用指標の中でも遅効性があると言われている失業率も回復してきています。
また、NYダウは1万2500ドル手前あたりでの推移が続き、下値がしっかりしています。
(出所:米国FXCM)
2012年2月発表の雇用統計で民間部門の雇用者数が15.0万人を超えてくるようだと(今回は21.2万人)、米国経済の先行きに対してもう少しポジティブな意見が、また増えてくるのではないでしょうか?
加えて、1月11日(水)に発表されたベージュブック(地区連銀経済報告)でも
「経済は全国的に穏やかないし、まずまずのペースで拡大」
「7地区は穏やかな成長、1地区は停滞かわずかな伸び」
「個人支出は年末商戦が強かったため、上向いた」
「賃金の上昇圧力は全体的に緩やか」
「居住用不動産市場はさえないままである。商業用不動産が幾分緩慢であるが、いくつかの地域で改善の兆しが示されている」
など、全体としてはそれほど悪くないと判断されているようです。
■米ドルを積極的に買うには、まだ、材料不足か?
やはり、欧州の問題が世界経済全体の足を引っ張っていて、米国もその影響を受ける可能性がまだまだ残ります。
米国が圧倒的な一人勝ちをするほど、ことはそこまで単純ではないでしょうが、米国と欧州で少し雰囲気が異なってきていますから、今後もしっかりとウォッチしておきましょう。
もっとも、相場のほうはといえば、いくら米国が良くなってきたように見えるとはいえ、米ドルを積極的に買っていくほどはっきりとしてきたわけではありません。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロの戻り売りをメインに、その他ではレンジが続くと考えておきたいと思います。
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