昨日の欧州市場は、ドル円は76円台のローで、そしてユーロドルは1.30台のミドルで始まった。私としてはドル円の75円台への突入に参加したいと思っていた。どうせ強烈なショートカバーにも見舞われようが、75.95でショートメークのストップ注文を置いて臨んだ。18時を回った頃からユーロドルがニョキニョキと上がりだした。何か指標でも出たのかな、と調べもせずにのんびりしていたが、グローベックスでの米国株も勢いよく上がりだした。
いったい何が起こっているのだろう。誰か要人が楽観的なことでも突発的にしゃべったのだろうか。ユーロポンドもユーロ円もいっせいに上がってきたので、理由はともかく私もユーロドルの買いで追随してみた。ここ1週間はユーロドルは上がって1.32台の前半まで、差し込んでも1.30台だったので、ちょうど短期的なレンジ相場を形成していたともいえる。
だから私も1.30台なら一回くらいは拾ってみて、ユーロロングで構えてもいいのではないかと考えていたところだ。ちょっと出遅れたが、ユーロドルを1.3096で買った。自分がニュースを調べて、ユーロ上昇の背景を解明するまでは、とりあえずストップ注文を1.3070に置いておいた。
つまるところ、観測記事がウワサで為替市場に流れたようだった。ギリシャの支援策がまとまらないで何週間も過ぎ去っているが、それがまもなくまとまりそうだというのだ。ほおっておいてもいずれはまとまるのだから、あまりフレッシュなニュースだとは思えない。それに何度このニュースが流れているかしれない。
しかしユーロドルが2回、1.32台まで上がった後に、ご丁寧に1.30台まで差し込んだりしていたので、短期的なユーロショートも膨れ上がっていたのだろう。ユーロを買い戻す絶好の言い訳が出来たという感じである。このステージだけでユーロドルは1.3150まで上昇。私も45ポイント抜きが出来たが、ユーロドルがこれだけドル安方向に進んだのに、ドル円のほうは動きがさっぱりだ。76.05くらいまでは攻めたが、ついに76円割れにいたらず…。
その後、ユーロドルはさらに一段高し、1.32台を見て、ADP雇用の発表となった。結果は17万人の増加となり、予想されたものよりも少しだけ下回ったが、週末の雇用統計を暗くするほどのことではない。グローベックスでの米国株も若干の調整は強いられてはいるものの、高値圏で留まっていた。
それにしてもドル円はニューヨークオープンの時間に至るまで、10銭ほどしか動かなかった。ずっと動きもない日々が続いたので、ショートカバーしなくてはいけないほどのポジションもたまっていないのだろう。私は見るべきものは見たということで、この日は早々に就寝した。
本日は大きなイベントはない。明日の雇用統計に向かって様子見の姿勢が一段と強まるものと思われる。今晩はとりあえずゆっくり休むことにして、ドル円の75円台があっても参加しないようにしようかな、我慢できれば(笑)。
日本時間 18時20分
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