昨日はユーロドルのショートを持ちっぱなしで欧州タイムを迎えた。ポジションはスモールだが私のストップ注文の置いてある1.3375までは我慢するつもりでいた。アジア時間でもショートカバーで1.3350あたりまでは戻るのだが、そこからはなかなか上がっていかない。かといって落ちもしないので、とりあえずショートキープとなっていた。
前日のドル買い材料、といっても積極的なドル買い材料ではないのだが、バーナンキが金融緩和の姿勢を示さなかったことが、そんなにドル買いを呼び込んでしまうのだろうかと不思議に思えるほどである。私としては1.32台に突入してきたら、もうちょっと売り込んでみて下方向をもとトライしたいと考えた。
欧州時間になるとユーロドルが垂れてきた。いよいよ1.3300割れかとスタンバっていたのに割れず。なかなか割れないのを見ていると、またいったんまた上方向に動いてきてしまうかとクローズした。実際に欧州市場から伝わってくるものは、ユーロ買いの材料とみなされるものが多かった。欧州不安の対象国であったイタリアやフランスの長期債も安定化してきており、特にイタリアは2年債で2.0%を下回ってきて、10年債では5.0%の大台を割ってきた。
またISDAというデリバティブ協会の判定が出て、ギリシャ債に関するCDSなどの支払いは発生しないということになった。これでは何のための保険なのかわからなくなってしまうが、とにかくそういう商品を売っていたベンダーたちは助かったことになるわけで、金融株は大きく上伸。グローベックスでの米国株もそれを見込んで今年の最高値を抜けてくる。
私はまた売りのタイミングを見張っているので、マーケットに張りつき状態だった。アメリカのイニシャルクレームが予想より良かった。いちばん気にかけられている雇用関連のデータであるだけに、これがドル買いを誘発した。ユーロドルは1.32台に突入し、私も速攻で1.3291を売っていったが、あまり思ったほどの深押しはしなかった。
そしてユーロドルは10分くらいですぐに戻ってきたので、1.33台に乗ったところで全部買い戻し。大台は変わったとは言うものの、朝から通じてもユーロドルは60ポイント程しか動いていない。売り場を探して、何度か夜中も見ていたが、結局ニューヨーク市場で1.33台を割れることはなかった。
今夜はイベントがほとんどない。注目は昨年来からの高値圏を維持している米国株やドイツ株の動向であろう。これに合わせてのリスク相場になりそうだ。株価に合わせてユーロを取引するわけだが、テクニカル的にもユーロドルの昨日の安値である1.3283割れあたりでは売り込んでみたいと思っていたので、今は売り態勢で臨む(笑)。
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