これで、それまでのドル金利の先安期待は完全に払しょくされることとなった。それはつまり、利上げとまではいかなくてもそろそろ出口戦略の必要性を説き始めるのではないかと いうことにつながる。遅かれ早かれドルの金利上昇へのワンステップとも見られかねない。
それまで続いていたドル高だが、さらに一段のドル買いを集め、ドル円は83円台に乗せてきた。ユーロドルも1.30台に下押し。しかし欧州時間の安値が意識されて、なかなかスピードのある下げにはなりきらなかった。私は1.3050割れを期待してはいたが、その一方で1.3055あたりがライトサポートにもなりうるとみているので、その手前で止まるようならば利食いの買い戻しに動く準備をしていた。
やはり下がりきらないので、私はユーロドルのショートを1.3064でやめることとなった。利上げに対してホーキッシュな内容だったにも関わらず、米国株は昨年来の最高値を更新して、そのまま高値圏で終了していた。
本日のアジア時間でもドル高の流れは変わらず。ドル円は83.30近くまで上昇。ユーロドルも昨日の安値である1.3052をブレークして、次は1.30の大台割れをトライしているが、時間の問題だろう。またドルロングを仕込まなければならないのだが、戻り売りになるか、突っ込み売りになるかは、この後の相場次第である。まあ、ユーロドルが1.28台になったり、ドル円の84円台があっても驚かないという態勢で構えておくつもりでいる。
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