今朝は6時過ぎにスペインが格下げされた。最近、格下げとか話題から遠ざかっていただけに、信用不安の増大はフレッシュな材料に感じられた。ニューヨーク時間の午後はほとんど動かなかったユーロドルだったのに、1.32台を割り込みそうな勢い。
私もつい手を出してしまい、ユーロドルを1.3218で売り込んだ。時間が時間だけにあまり突っ込まないのかなと感じながらも、バリューデートの変わってしまっているユーロドルのショートで参戦。1.31台に突入しても、戻りはほとんどなかった。
ニューヨーククローズではさんざんに買われて高値引けしていた米国株だったのに、それが時間外取引で急落に転じている。リスク回避はやむをえないところだ。ユーロドルは1.3180あたりまで差し込んで、その後は1.31台の後半で小動きとなった。株価の下落の割りにはユーロ円もそれほども落ちていない。
もうすでに関心は日銀に移ってしまったのだろうか。そうであれば期待が高い分だけ、リスクテークになってもよいポジショニングをしたいプレーヤーが多いはず。ユーロ円やユーロドルを拾っておきたいと願っている人も多いのかもしれない。私も無理をせずに、次の勝負は昼間の日銀会合にしようと思い、一旦は1.31台で利食いした。
そして日銀会合。すでに10兆円規模の資産買い入れ枠の増額までが期待されていたので、結果はサプライズなし。むしろ失望を誘う一面もあった。上昇しつつあった日本株も反落し、ほぼ安値圏での終了することとなった。
これから始まる欧州市場では信用不安が問題となろうとしているときに、実にまずい状況となったような感じだ。とくに日本はゴールデンウィークに入るので、今日が実質的な連休前の最終日であるプレーヤーも多いときている。
私は日経先物が前日比でマイナスに転ずる瞬間を選んで、ドル円をショートにした。ユーロ円でも良かったのだが、ユーロドルがすでにスペインの話で下がってしまっているので、下げ余地としてはユーロ円よりもドル円のほうがあるのではないかと考えたからだ。80.94だった。
私のこのポジションは運のよいことにアゲインストに遭わずに済んでいる。自分のコストと同値である80.95で買い戻しのストップ注文は置いてあるが、もっと下がるようであれば売り増したいと考えている。
株価のほうと同じなのだが、ドル円も追加緩和のときに額面通りに円売りで反応してしまっている。その分だけ、苦しいポジション、つまり81円台のロングが相当にシコっているようにも見受けられるからだ。
今晩はアメリカのGDPが発表される。しかし事前の予想コンセンサスであるプラス2.5%から、かなりかけ離れないと市場は反応しないだろう。それよりも欧州の信用不安がどうなるかだ。こちらのほうに関心が集まっているようだ。
すでに欧州序盤において欧州株は崩れ始めている。ユーロ円も下がりっぱなしで、いつ105円台に突入しても不思議ではない感じだ。ドル円も84円台をやった後の最大の押し目である80.30近辺を抜けてきたら、下げにも弾みがつきそうだ。
日本時間 17時30分
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