6月12日(火)■『欧州債務問題への思惑』と『金融市場のリスク許容度』、そして『米国の長期金利の動向』に注目！

本日の為替相場の焦点は、『欧州債務問題への思惑』と『金融市場のリスク許容度』、そして『米国の長期金利の動向』にあり。

米国の経済指標は、
・21時30分：米)輸入物価指数
・27時00分：米)財政収支
への注目度が高い。

米国以外の経済指標は、
・17時30分：英)鉱工業生産/製造業生産高
への注目度が高い。

経済指標以外では、
・09時00分：日)白川日銀総裁の発言
・世界銀行が経済見通しを発表
・米国の長期国債の入札が相次ぐ(12日・3年債、13日・10年債、14日・30年債)
・金融市場のリスク許容度(欧米の株式市場が主導)
・他の金融市場の動向(米株式や国債・長期金利、金、原油、米国以外の株式など)
・欧州債務懸念や政局不安(燻り続ける)
・米国の追加金融緩和観測(日米金利差への思惑や米長期金利、ドルに影響)
・欧州各国の国債の動向(入札が相次ぐ、入札状況や利回りが焦点)
・日本政府・日銀によるドル買い介入への思惑
・日本の追加金融緩和観測(日米金利差への思惑やドルに影響)
・世界経済の先行き懸念(欧米が主体、中国の動向も重要)
・金融当局者や要人による発言
・17日にギリシャ議会選挙を控える(5月6日実施の再選挙)
などの要因に注意。


★★★

米国の経済指標は、輸入物価指数と財政収支ぐらい。

米国の株式市場の動向は、金融市場の方向性を見極める上で非常に重要な要因。
米国の長期金利(米国債)や金・原油などの商品市場の動向も為替相場と関連性が高い。
今週相次ぐ米国の長期国債の入札(12日・3年債、13日・10年債、14日・30年債)における状況は、米国の国債や長期金利の動向に影響を与えやすい。

先週の為替相場は、先々週末から引き続いてドル円以外のドルストレートにおけるドル売りと欧州通貨や資源国通貨の買い戻し、そしてドル円の上昇が優勢となった。週末には再度リスク回避ヨリに傾く場面もみられたが、米国の株式市場が上昇したことなどから戻された。

週明けの為替相場は、先週末に行われたスペインの銀行の救済決定でユーロ買い戻し＆リスク選好方向に大きく窓を空けて始まったが、欧州タイムで再度欧州不安が再燃し、ユーロ売り及びリスク回避方向に傾き、加速した。

本日は、引き続き欧州債務懸念でのユーロ売りの継続と金融市場のリスク許容度(欧米の株式市場が主導)での方向性に注視したい。
その他、米国の長期金利の動向や17日にギリシャ議会選挙を控える(5月6日実施の再選挙)点にも注目。


■□■本日のトレード用のエサ■□■(※毎日更新)

▼主要材料

・09時00分：日)白川日銀総裁の発言
→言及次第。追加金融緩和への思惑が噴出すれば大きな反応にも。それ以外は反応は限定的か

・17時30分：英)鉱工業生産/製造業生産高
→発表での影響はなかなか

・21時30分：米)輸入物価指数
・27時00分：米)財政収支
→2つの時間に2種類の経済指標が発表される。どれも注目度はそれ程高くない。ただ、輸入物価指数は時間的にNYタイムで動くキッカケにはなるか


6月11日～の週の為替相場の焦点(ユーロドル及びドル円が中心)は以下
▼17日にギリシャ議会選挙を控える(5月6日実施の再選挙)
▼RBNZ、BOJ、SNBの金融政策の結果発表
▼米国の長期国債の入札が相次ぐ(12日・3年債、13日・10年債、14日・30年債)
▼欧州債務懸念や政局不安(燻り続ける)
▼金融市場のリスク許容度(欧米の株式市場が主導)
▼主要な株式市場の動向(欧米が主体)
▼主要な経済指標の発表(米国が主体)
▼米国の長期金利の動向(日米金利差への思惑やドルに影響)
▼米国の追加金融緩和観測(日米金利差への思惑や米長期金利、ドルに影響)
▼世界経済の先行き懸念(欧米が主体、中国の動向も重要)
▼欧州各国の国債の動向(今週入札が相次ぐ、入札状況や利回りが焦点)
▼金融当局者や要人による発言
▼日本政府・日銀によるドル買い介入への思惑
▼日本の追加金融緩和観測(日米金利差への思惑やドルに影響)
▼金や原油などの商品市場の動向

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6月12日(火)の為替相場の注目材料			指標ランク (注目度＆影響度)	市場 予想値	前回 発表値
・世界銀行が経済見通しを発表
07:00		米)ピアナルト：クリーブランド連銀総裁の発言	B	要人発言
08:01		英)RICS住宅価格	△	-17%	-19%
08:50		日)第三次産業活動指数	△	+0.3%	-0.6%
		日)国内企業物価指数 [前月比/前年比]	△	-0.4%	+0.3%
				-0.4%	-0.2%
09:00		日)白川日銀総裁の発言	○	要人発言
09:15		米)エバンス：シカゴ連銀総裁の発言	B	要人発言
10:30		豪)NAB企業景況感指数	△	-	±0
		↑・NAB企業信頼感指数		-	+4
14:30		仏)第1四半期非農業部門雇用者【確報値】	×	+0.1%	+0.1%
17:30		英)鉱工業生産[前月比/前年比]	○	+0.1%	-0.3%
				-1.0%	-2.6%
		↑・製造業生産高[前月比/前年比]	○	-0.1%	+0.9%
				+0.4%	-0.9%
21:15		独)メルケル独首相の発言	△	要人発言
		独)ショイブレ独財務相の発言	△	要人発言
		欧)アスムセンECB専務理事の発言	△	要人発言
21:30		米)輸入物価指数[前月比/前年比]	BB	-1.0%	-0.5%
				-0.6%	+0.5%
23:00		米)IBD/TIPP景気楽観度指数	C	47.3	48.5
24:30		米)タルーロFRB理事の発言	B	要人発言
26:00		米)3年債入札	BB	320億ドル
26:05		英)タッカーBOE副総裁の発言	△	要人発言
27:00		米)財政収支	B	-1250億	-576億
普通→太字→赤色太字の順番で重要。ピンク色太字は金融政策関連のもの。 ピンク色のバックは米国の材料で黄色は要人発言、緑色は企業の決算を表す。 重要ランク について 米国の経済指標はSS→S→AA→A→BB→B→Cの7段階で表記 その他の経済指標は◎→○→△→×の4段階で表記 当コンテンツについての 免罪事項・ご利用上注意点 ※15時～20時に市場予想値(コンセンサス)の最新の数値をチェックし、更新した数値は赤字で表記

様子見

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ショートヨリ(欧州タイム以降、欧州不安が継続＆リスク回避の流れ継続の時に、下落に追随でショート)

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