昨日は期待だけが異常に高まったFOMCであった。経済指標が悪化してきているので、金融当局が何かしてくれるだろうという思いはわからないでもない。しかし期待だけが先行してしまい、米国株は月初のレベル、すなわち雇用統計で落ちた底値からすでに7%強も上昇してしまっている。リスク許容度が増してきているなかで、何を当局に求めるのだろうかと不思議に思えてくるほどだ。
アジア時間もずっと静かなもので、欧州序盤のユーロドルは1.26台の後半、ドル円は78円台の後半というのもほとんど同じレベルが続いていた。私はどうせFOMC待ちということで、このまま小動きと様子見を強いられると思い、早めに寝て夜中の1時ごろに起きることにした。
夜中に起きると、ユーロドルは相変わらず1.2700をはさんだ展開のままだったが、ドル円が79円台のミドルまで上昇していた。ギリシャの連立合意もできたことだし、後は組閣だけという安心感が、欧州の信用不安を一時的に低下させたようだ。後はFOMCの期待だけとなり、相場全体がますますリスクテークモードになっていき、クロス円の上昇となって現れ、結果としての日本円の全面安へ。
果たして思惑通りにFRBが動くのかどうか。私としては、何もしないと思っている。やっても長期債入れ替え作業が6月で終わるところを数カ月だけ延長するといった程度だろう。期待がはげ落ちると同時にリスク回避になったら、すなわち米国株の下げを確認したら、速攻でユーロ円かユーロドルでも売ってみよう。そうシナリオを立てて、1時半になった。
結果は想像通りだった。まずはユーロドルが急落した。1.26台の中盤まで差し込んで、その間は米国株も下げに転じた。ユーロドルはチョッピーだったので、ユーロ円を売ることにした。101円台に乗せていたユーロ円も100円台の中盤へ。私も100.78で売るのがやっと。すると急激にユーロドルが戻ってきた。10分くらいであっという間に1.27台を回復。
うー、これはよくないというと私もユーロ円を買い戻したが、101.04になってしまった。あまりにもあっさりとやられてしまった。理由をいろいろと調べてみたのだが、どうやら「必要があれば行動する」という文言に反応したというしかない。理屈的には当たり前のことを言っているだけなのに…。
こんなことを好感してどうするというのだろう。「必要があれば」という条件は、株価が何らかの原因で大きく下落したりした場合という意味なのだから、今のような株高では何もする根拠がない。
とにかく損切りもついて、静かになってからもう一度取り組もうと思い、バーナンキ議長のスピーチまで見ることにした。やはり前回の議会証言のときとほぼ同じことしか主張していない。政策金利の発表のときと同じように、やはり失望が先行した。ユーロドルもユーロ円も米国株も下げにまわった。
でも私は先ほどやられているので、そう簡単にはついていかないようにちょっと慎重モード。ユーロドルは再び1.26台のミドルまで差し込んだが、ニューヨーククローズに向けて大きく買い戻され、1.27台を回復。またひと眠りして、アジア時間の値動きを確かめてからやり直すことにした。
今晩の海外市場では、これまでの期待で積み増したポジションの整理が進むのか、それとも現行の相場水準を維持できるのかを試される場となる。さっそくアジア時間でグローベックスの米国株は大幅安のほうに傾いている。
原油価格も今年の最安値圏にいて、いつ80ドルの大台を割り込んでもおかしくない状況だ。リスクオンの状態にあるのは日本株だけで、このリスクポーションの調整が進めば市場全体にリスク回避の動きが顕著となりそうだ。
昨日のFOMCの結果はどう考えてもドル売り要因の一種。私は79.63でドル円をショートにしてみた。昨日の高値である79.67を越えてきたあたり、79.75でも触り出したら買い戻せばよいと考えている。昨日とは反対の動きがマーケットで起こるのではないかと見ている。
日本時間 17時30分
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