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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

意表をついた中国の利下げ
雇用統計では敢えてユーロ売り

2012年07月06日(金)17:49公開 (2012年07月06日(金)17:49更新)
持田有紀子

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 昨日は欧州の金融当局の行動に注目が集まった。しかしマーケットのコンセンサスとして、すでにイギリスは量的緩和の拡大、ECB(欧州中銀)は25ベーシスの利下げを完全に織り込んでしまっていたので、市場の関心はドラギ総裁の会見の内容となっていたはずであった。それでもBOE(英中銀)が発表すると同時にグローベックスでの米国株が急騰。

 内容はまったくの予想通りなのに、なんかおかしいと思った。どうやら中国も利下げを決定したらしい。前回に引き続き、BOEと同じタイミングでの突然の公表だった(笑)。これに反応したとわかれば対処の仕方も容易になる。株価が上がっているのだから、リスクテークとしょうしてクロス円があがりたくて仕方がない様子。

 しかしユーロドルが1.25台の前半でまごまごしている。やはり後のECBの利下げやドラギ総裁のコメントを見たいという感じだ。私はユーロベアにはなりきれなかった。すでにユーロの利下げはかなりの部分を価格で織り込んでいるはずだし、ここから売り込んでいくには他の材料が必要だろうと考えていたからだ。むしろ1.24台に差し込んだならば、ユーロ買いで入ろうかとも思っていた。

 ところが実際にECBの利下げが発表された後のユーロの下げは険しく、ユーロドルだけならば私もトレンドフォローで売りに追随していけるのだが、見るとユーロクロスの下げがひどい。ユーロポンドは0.79台に入っているし、ユーロ円も98円台が見えだしている。ユーロの全面安には一時的になるとは見ていたが、こんなに深押しするとは思わなかった。

 結局、金利会合の前後ではユーロに手が出ずじまいだったが、アメリカの時間帯になってADP雇用指数が出ると、なんと予想の倍くらいの就業者数となった。これは純然たるドル買い材料ではある。やっとユーロドルがベアになりかけていた私の背中を押してくれるような材料となった。売ったのは1.2418だ。なんとも、、、すでに100ポイントも下がっている。しかし仕方がない。テクニカルポイントもないフレッシュゾーンなので、とりあえず自分のコストから逆算してアゲインストの20ポイントでロスカットすることにした。

 ドラギ総裁のコメントは至極一般のものであって、一部に期待されたような次回以降も利下げや緩和に積極的に取り組むといったようなものでは全然なかった。過度な期待が失望に変わった。ユーロの全面安はますます強まったが、だからといってリスクオフになるわけではなく、欧州株や米国株の下げ幅も限定的。売り一巡して株価が戻ってくると、私は1.2388で買い戻した。ユーロドルはたくさん動いたのに、少ししか取れなかった(涙)。

 さて今夜はアメリカの雇用統計である。どう反応するのかが難しい。昨日ADP指数が良かったことで、当然のごとく、今回のペイロールも15万人くらいになっているのかもという前提でリスクテークに励むという見方がある。その一方で、しょせんはADPとは違うのだということで、かねてからの事前予想である10万人の増加くらいがやっとだろうという見方だ。

 現状のマーケットだけから判断すると、さほどリスクテークするには至っていない。昨日の金利会合の後遺症で、緩和期待の後退でややリスク回避の方向に向かっているようである。確かに1回だけの雇用統計よりも、今後の金融政策の行方のほうのウェイトが大きいはず。そういうわけで今ひとつ、雇用統計に対する期待が高まっていない。

 事前の予想の数値と関係なく、10万人を越えてきても反応しかねるのかもしれない。予想の数字よりも高くて当たり前ということになってしまっているのだから、ここはひとつ本当に10万人前後であった場合や、考えにくいことだが下回った場合のほうがマーケットは文館に反応しそうである。

 昨日のようにユーロ売りとドル買いの材料のミックスになりそうな気がする。雇用が良ければ素直にドル買い、雇用が悪ければADP指数とは違うということでリスク回避になってユーロ売り。つまりどちらにしてもユーロドルのショートで構えた方がよさそうだということだ。

 ちょっと1.23台まで差し込んでしまったユーロドルは、確かに売りづらいものがある。今年の最安値である1.2288まで後100ポイントもない。これではもう底を売るのと同じようなものだ。しかし行くときは行くものである。1.21台まで突っ走って欲しいなどという贅沢はいわないが、1.24台で売ってタイトストップを置いて、ユーロドルをショートにしていくつもり。


日本時間 17時20分

 


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