みなさん。こんにちは。
今回は少し趣向を変えまして、銀行というものを中心にして、世の中のことを考えてみたいと思います。
■銀行のお金の回り方で景気動向がわかる!?
私は、銀行に19年勤め、そのうち17年間をディーリングの世界で過ごしましたが、その間に一番感じたことは、銀行というのは経済の中心であるということです。
たとえば、経済活動の中でも、銀行のお金の回り方が悪くなってくると、貸出しが鈍り、ひどくなると貸渋りのような状況になります。
そうなると、ますます景気が悪くなっていきます。
逆に、銀行の体質が改善されて体力がついてくると、貸出しの余力ができて、新規の貸出しが活発になります。そうなると景気が上向いてきます。
経済活動には、資金というものがつきものだからです。
ですから、銀行のお金の回り方を見ていると、景気がどうなっていくのかが何となくわかります。
■銀行に体力が戻るまで景気回復は困難か
1つ、最近の例を挙げて説明してみましょう。
今週(7月16日~)、スペイン中銀が発表したところによりますと、スペインの民間銀行の融資全体に占める不良債権の比率は、2012年5月に8.95%と18年ぶりの高水準になりました。

(出所:スペイン銀行(スペインの中央銀行)発表のデータをもとにザイFX!編集部が作成)
これは、景気が悪くなってきて倒産する会社が増えたためです。
こういう状況になると、銀行は経営改善のためにリストラを断行しなければならなくなります。まずは、資産を圧縮することです。となると、新規の融資は非常に難しくなります。
この時期は、世の中のお金の回り方も当然悪くなるので、景気はますます落ち込んでしまいます。
今の、スペインはまさにそういう時期に入ってきているということです。
そして、その後リストラが十分に進んで、銀行に体力が戻ってくる頃になって、ようやく新規融資が増えてきます。
逆に言えば、それまで景気は、なかなか回復しないということになります。
■相次ぐ格下げで貸渋り傾向! ユーロは売りしかない?
このようなことが、ギリシャ、イタリアでも起きています。
さらに悪いことに、銀行の格付けが引き下げられると銀行の調達コストが上昇するので、収益の圧迫要因となります。
そうなるとまた、業績が悪くなり、貸出しに慎重になってしまいます。
今、スペイン、イタリアなどで、国も銀行も格付けが下げられています。これによって民間銀行は、貸出しを渋る傾向が出てきます。
こうした面を考えると、欧州の景気が回復するにはかなりの時間がかかると考えるのが自然です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
やはりユーロは売るしかないな、という結論になります。
■為替取引の大半は、最終的に「銀行」に集まる
ところで、為替相場で取引をするにあたって、銀行には1つの利点があります。
それは、世の中の為替取引は、大半が最終的に銀行に集まってくるという点です。
たとえば、ヘッジファンド、機関投資家、輸出企業、輸入企業などは銀行に注文を出して売り買いをしてもらうので、結局、銀行では、そうした取引が確認できるのです。
また、指値オーダーも預かっているので、どこに注文が集まっているのかもわかります。
また、みなさんがFXの取引をした場合も同じです。
みなさんは、取引所やFX会社で取引をしていますが、この取引は、結局、取引所やFX会社を通じて、銀行間市場に流れていきます。
結局、銀行に集まるのです。ですから、いろいろな銀行に情報網を持っている人は、情報面では有利であるということです。
そうした情報を一般の投資家に伝えるのが、私たちの会社グローバルインフォの役目だと思っています。
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