QE3も決まった後の金曜日の相場展開も、リスクテークが継続した。アジア時間でも日本株は一段高となり、クロス円を買っておこうかなというムードが強まった。ユーロ円が101円台に乗せてきたので、ロスカットベースの買い戻しも強制的に出てきている。10分足などの短いチャートで見ても、追随して買って行きやすい形をしている。
私もユーロ円を少し買ってみては15ポイントほどで利食いをするの繰り返し。株価が上がってきたら、またロングを作る。ユーロ円をロング攻めしているのだが、やはり心配なのはドル安相場なのでドル円が安いことだ。77円台の前半まで来ているが、76円台に突入したら激しい投げ売りにさらされるかもしれないのである。
ドル円を心配していると、18時くらいからドル円が急激に強くなってきた。やはり不自然な動きなので、介入でもあったのかと疑ってもみたが、値動きは連続的であり、一気にぶっ飛ぶといるわけではない。どうやら安住財務相が「為替介入もありうる」といった内容の発言をしたようだ。
当たり前のことなのだが、まもなく民主党の代表選を控えているだけに、2010年のことを想起される。あれは代表選の終わった翌日に為替介入に踏み切った。だから今回も1週間もすれば介入があるではないか、と連想が働いたのだろう。ドル円の相場のほうが過度に反応してしまい、78円台まで回復するに至った。おかげでユーロ円も103円台にタッチ。
本日は日本がお休みである。先週までの流れ、すなわちリスクテークの流れが続くのかどうかが注目どころだ。アジア時間では小動きとなっているが、欧州時間からの値動きは要ウォッチだ。1.31台まで上げてきたユーロドル、103円にタッチしたユーロ円、0.81台まで戻しているユーロポンド、急反発したドル円。
素直にトレンドフォローであるのが自然なところであるが、ユーロ中心に考えるか、それとも円を中心に考えるかだ。金曜日はドル円だけ反転したので、ちょっと円相場は取っつきにくいかも。だとしたらユーロドルを買っていくしかないのだが、、、。
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