昨日の欧州時間はユーロドルが押されて、1.29台の中盤で始まった。これはアジア時間の後半から原油価格がさらに下落幅を拡げてきたからであり、91ドル台の前半でやっていた。マーケットのリスク許容度はかなり減少しており、株安、ユーロ安になるのが容易に想定される。
事実、夕方のエレクトリックセッションで日経先物も下押しし、9000円の大台を割り込んでいる。中国株も今年の新安値を付けているので、ますますユーロ売りで挑みたいところだ。しかも先週のQE3からたまりにたまったユーロロングの存在も確実なので、中期ポジションも含めてかなりの整理売りが見込まれるレベルだ。私は1.2964でユーロドルを売っていった。
昼間は1.30台のミドルだったので、およそ100ポイントは下落してきたのに、私が売ると止まってしまった(苦笑)。確かに猛烈にアゲインストには持って行かれないのだが、突っ込み安もしない。時おり下がっては、すぐに元に戻される。世の中が暗くなってきたところで1.2930あたりまで差し込んだが、それもやはり戻ってきた。
そして少しづつユーロドルは戻してきて、ついに私のコスト近辺まで押し戻された。もうやめようかとも思ったが、あと10ポイントは耐えようと考えて、ロスカットは1.2974で決めてしまい、ストップ注文を出しておいた。
時間はかかったが、ニューヨーク市場にシフトするころに、もう一度、先ほどの安値をトライしにいった。私としては先ほどのステージで利食い損ねたという思いが強いので、1.2930の手前で買い戻した。結果的にはつまらないトレードになってしまった。
もっと原油価格が下がって、米国株も大幅安に向かうのかと期待していたのだが、ニューヨーク市場では何事も起こらずに無事に終わってしまったので、ユーロもニューヨーク時間の午後からは買い戻されて終了。ユーロのポジション調整は思っていたほど出なかったようだ。
今日のアジア時間では中国株の動向が注目された。今年の最安値を更新すれば、上海株は大台の2000を割り込む。これでは日本株もダメージを免れまい。そうなるとユーロ円も下攻めしそうなものだ。昨日、失敗した100円台への突っ込みも、もう一回やりにいくかもしれない。
しかし中国株は本日はリバンドした。まったく面白くない外部環境の展開であった。民主党の代表選も、まったく盛り上がらなかったが、事前の予想通りで野田首相の再選となった。ドル円は78円台の前半で留まっており、方向感は出ていない。
今晩はマーケットのイベントはなし。よってあまり相場の動きに期待できないものと考える。昼間にユーロドルの買い戻しが盛んに出て、ユーロドルも1.30台まで乗せてきたが、力尽きたようで頭を押さえられている。原油が93ドル台まで戻っていて、ややリスクテークの状況になっているので、ユーロを売っていくのもちょっと苦しい。ちょっとまわりの様子が変わるまで手を出しにくいのかもしれない。
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