昨日の海外市場では欧州の信用不安が大いに薄らいだ。スペインが支援要請の方法を模索していることが伝わった後でもあり、ムーディーズが格付けをさげなかったという面もあった。スペイン債の利回りは大幅に低下。すでにアジア時間から堅調であったユーロは、さらなる買い戻しを誘われることとなった。
買い戻しと言っても、ショートカバーがメイン。それほど積極的に高値をつかんでいくというふうでもない。私としてはドル円の79円台トライのほうに注目していたのだが、どうも息切れしたようで、欧州時間には78円台の戻るまで押し戻されていた。私として明確な指針をもって臨めるのは、ドル円の79円台での売り込み。
1.31台まで上げてきた欧州市場とは違って、ニューヨーク時間ではユーロドルはそれほども上がらなかったといえよう。事実、私もユーロドルは上がると思いつつも、今週のフレッシュ・ハイを更新する場面ではその度に、スモールで売り向かってはいる。1.3120を越えてきたときも、1.3130を越えてきたときも。それでも10ポイント以上は簡単に下がったので、利食いを果たすことができた。
ユーロが下がるとは思っていないのだから、当然、10ポイントほどの利食い幅しか考えていない。肝心のドル円がまったく上がる傾向を示さないので、ユーロドルでジョビングでもして遊んでいるしかない。雇用に次いでアメリカの懸念である住宅関連のデータもものすごく良かったのに、これだけではドル上昇に弾みはつかなかった。
ドル円がやっと79円台に乗せてきたのはニューヨーククローズに間近いあたりからで、これは株高によるリスクテークでクロス円の上昇のためであった。79円台は新しいゾーンなので買い戻しのストップロスは出たようだが、やはりオファーも厚そうで、簡単に上がっていかない。
ドル円はとりあえず東京市場のランチタイムには79.20まで上がってきたので、試しに売ってみた。ストップ注文の置きどころに適当なものがないが、とりあえず20ポイントだけはアゲインストをみようということで79.40で置いてある。
昨日はユーロ円やユーロポンドなどユーロクロスの上昇が目立ったが、その割にはユーロドルの上昇分が少ない。QE後の戻し高値である1.3170を意識しているのは言うまでもないが、それよりもドル円が強いとか、ポンドドルが思ったほど上がらないといった別の要因によるとことが大きいようだ。需給面からはドル円で攻めたい一方で、テクニカルの方面からはユーロドルの売りが近づいているように思える。
昼間に中国のGDPが出て、プラス7.4%ということで予想通り。しかし確実に減速している。それでもスローダウンを織り込みつつあったマーケットは、その予想通りの結果を見てリスクテークの方に動きた。ユーロ円は一段高した。日経先物も安心感からランチタイムだけで100円近くも上昇し、9000円にワンタッチ。このリスク許容度の増大が海外市場でも継続するかどうかが、今晩の見どころだ。
アメリカの株価指数はすでに今年の最高値の近くまで急接近しており、いつ更新してもおかしくない状態だ。すでに3日間連続で上昇してきているので、高値警戒感に加えてスピード調整があってもおかしくないレベルにある。
今晩の米企業決算では、モルガンスタンレー、AMD、ヤフー、グーグルなどが予定されているが、これが終わると決算発表のヤマ場を越える。今回はあらかじめ業績見通しを下方修正する会社が多く、あまり期待されていなかっただけ減収減益が多い中でも株価のほうはしっかりしている結果に終わりつつある。
米国株が今年の高値を越えられるか、それが重要である。今夜に反落ともなれば、明日からの相場展開が変わってくる。ユーロ円は103円台でダブルトップを形成することになるし、ドル円も79円台の前半はやはり重たかったんだなと言われることになる。
日本時間 17時00分
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年11月5日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)