昨日の欧州市場でもユーロの上昇が目立った。すでにアジア時間から前日の高値を抜いてきたので、これは欧州時間にまた振り落されるのではないかとの懸念も生じたが、18時発表のIFOが予想よりもやや良かったので、これでユーロ上昇に弾みがつくのではないかと思って、私もユーロドルを買っていった。すでに高く、出来は1.3265であった。すぐに買えばよかったのに、ちょっと躊躇ってしまった。まあ1.3250を割れてきたら損切ろうっと。
しばらくは1.3270-80レベルでもんでいたが、ドル円が週初につけた高値である84.48を越えてくると、ユーロ円も急激な上昇を醸したので、ユーロ買いが全面的に旺盛となった。ユーロ円が112円台まで乗せてきたので、ちょっとユーロロングには安心感が出てきた。でもドル円とユーロ円の上昇ばかりで、ユーロドルはなかなか上がっていかない…。
純粋な円相場になっているのだなと思い直し、もうちょっと上がってきたら利食ってしまおうと思い始めると、ユーロドルは1.3290までひゅるひゅると上がってきたので、そこで売った。その後は1.33台乗せまでやったのだが、グローベックスでの米国株の伸びなくなっていてリスクテークの側面から買っていくこともできなくなり、それ以上は手を出さなかった。
やはりニューヨーク時間が近づいてくると、アメリカの財政問題が心配の材料にならざるをえないようだ。それだけの株高でもあるので、心配になるのは無理もない。日付けが変わる頃に米報道官が大統領による拒否権の行使を示唆したため、妥協にはほど遠いのだという悲観的な見方が広がり、それを境にマーケット全体がリスクオフとなっていった。米国株が利食い売りで押されるのは仕方がないとしても、ユーロドルの下げもきつかったようだ。せっかく1.33台まで乗せていたのに、1.32台の前半まで押し戻されている。
本日は日銀の会合に注目が集まった。衆院選が終わったといっても首班指名も終わっておらず、したがって公式に安倍総裁の発言が会合の結果に反映されるものではない。しかし事実上の次期総理の言っていることなので、それが期待となって解散以来、これをネタにリスクテーク相場を演じてきたのだ。すでに日経平均株価は1500円上がっており、ドル円も5円近くの上昇だ。今回の会合で何か目新しいことが出てくるとは思われないが、ともかくも何がしらのメッセージでも出て来ないかと、そればかりが気にかかる。
ドル円が84.25くらいでランチ明けを迎えた。今回は声明でもめたのか、12時半には発表されなかった。30分ほど遅れて出てきたが、資産買い取り枠を101兆円まで増額することと、次回の会合で物価安定の目安を再検討するというもの。実際問題として何にもやらないということだが、思ったほどリスク回避にはならなかった。ファーストアクションとしては、ドル円も下がったし、日本株も下がった。
しかしすぐに見直しが入って、株価は急上昇、ドル円も元に戻ってしまった。期待が大きかった分、もっとリスクオフの様相を呈するかと見ていた面もあったが、これだけ動かなければ関心はすでにアメリカの財政事情に移るだろうか。だが東京市場もクローズしそうになってから、ようやくリスクはずしの動きがみられはじめた。ドル円も完全に83円台に沈んだが、押しは限られ、すぐに84円台にバックしたりしている。
さて今晩はGDPの確定値や失業保険、中古住宅の数字などが出てくるが、昨日のニューヨーク市場で財政協議の行方が問題になっただけ、その後の成り行きを見守る時間を過ごすことになるだろう。もうすでに今年の営業日は限られており、先延ばしする余裕はない。要人発言も徐々に重みを増してくるはずだ。
私の見込みとしては、年内の合意など不可能だと考えているので、どこかでリスク回避に向かうほうのポジショニングをしたいと思っている。ユーロ円でもドル円でもショートにするのはいいが、ここはユーロドルのショートで臨んでみようかなぁ。昨日のユーロドルの日足の足形がまさにトンカチだった。
激しく上方向を攻めたてたが、攻めきれずに、挙げ句の果てに元の位置まで押し戻されたことを意味する。大陰線とほぼ同じ意味合いで、形としてはだれもロング勢は勝てなかったということを示唆している。ロングのシコリのほぐしが出てもおかしくないところだ。ニューヨーク時間でなんとかユーロドルのショートを作る。それが経済指標の発表の時になるかどうかは今のところ、わからないのだが。
日本時間 17時30分
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