昨日のアジア時間にドル円は92.57まで下値攻めしたが、その後も92円台の後半での値動きが続いていた。私は93円台乗せまで我慢できなかったので、92.88で売ってみた。ロスカットの買い戻しは93円台に乗せたら、ということになる。戻り売りをしたくて仕方がなかったレベルだけあって、93円台に乗せるのは困難なようにも思えた。しかし欧州の序盤戦では前日のドル売りの方向とは反対で、ドル買いの動きで始まった。
最初はユーロドルが下がってきたので、連休明けの欧州勢もやはりリスク回避なのかなと思っていたが、それが純然たるドルの買い戻しの形で進むこととなった。ドル円も93.00とテークンすると、こちらもドルの買い戻しのロスカットを誘発して上昇していった。むろん私もこのステージでお陀仏になったわけである。
ドルの全面高といってもとくに理由はなさそうだった。まず前日の動きはどうだったろう。特色のある動きをしているのはポンドだけで、景況感のデータが悪かったことでポンドの独歩安となっている。ポンドドルもかなり落ち込んできているので、ユーロドルなどがツラレ安しているという解釈も成り立つが、ちょっと無理がある。ここから、すなわち1.28台の前半からユーロドルをショートにしていくほどの根拠を与えていない。
ドル円は93.30ほどまで上がってニューヨーク勢の参入となった。トレンドフォローでドル買いでついてくるのかと思って画面をながめていた。しかしドル円の上げもユーロドルの下げも鈍い。製造業受注の数字が出て、その直後はドル買いで盛り上がったが、ユーロドルは1.28台を割り込まず、そこで小休止となった。
米国株もこの瞬間に今年の最高値を更新してきたが、その後は利食い売りに押されているようだ。完全なリスクテークになり切らないためか、クロス円の動きもあまり激しくはない。ユーロ円は120円台まで戻してみせるものの、すぐに119円台に逆戻りした。
翌朝になって値動きを確認すると、はっきりと意志をもって動いたのはポンドだけだったようだ。ニューヨーク時間でもポンドは下げ続けて、結局、欧州時間よりもポンドドルは200ポイント弱の下げ、ユーロポンドは70ポイントほども上昇。
あまりポンド絡みの取引はあまり積極的にはしない私だが、ドル円やユーロドルでイントが沸きにくいときには次はポンドでもやってみようかと思っている。とくにポンドドルの先日の安値攻めもあることだし、1.50台から1.49台は是非とも参戦したい。
さて今晩はADP雇用指数に注目だ。就業者数は20万人増くらいが見込まれている。失業率が下がるためには就業者数の増加が毎月ベースで20万人は必要なところなので、これは最低ラインとも言える。昨日から本日のアジア時間までにかなりのドル買いも進んだようであるし、ADPが20万人を切ったら大変だ。
そのときはドル円でも売ってみようと考えている。反対に結果が良かった場合は対処が困難だ。その際には少し遅れて始まる米国株が再び今年の最高値を越えてくれるのかを確かめてからのリスクテークとなるだろう。
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