■米ドル/円は95~100円の浜田レンジで推移
みなさん、こんにちは。
NYダウの堅調な動きに呼応して、日経平均は続騰しています。
しかし、それを横目に米ドル/円相場は小康状態。
米ドル/円は、依然として100.00円の壁が抜けきれず、前コラムでご紹介した浜田レンジ(95~100円)の中での推移が続いています。
【参考記事】
●ドル/円は95~100円の浜田レンジに収束。7月までの利下げが濃厚な豪ドルに注目!(2013年5月2日、西原宏一)

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
この要因は、2013年4月4日(木)の日銀による異次元緩和発表以降、さらなる円安を加速させるようなイベントが直近で見当たらないこと。
加えて、市場参加者が期待していた、本邦投資家の海外投資が活発化してこないことも影響しています。
これは、黒田日銀総裁が期待したほど、日本国債の利回りが低下していないことがその背景にあるのです。
ただ、中期での円安トレンドは変わりませんので、調整局面での米ドル/円の下落を待ちたいところです。
■豪ドルが通貨安戦争に参入!
5月に入って、豪ドルの軟調さが徐々に鮮明になってきました。
先週のコラムでご紹介したRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の利下げが5月7日(火)に発表され、政策金利は3.00%を割り込み、史上最低の2.75%となりました。
【参考記事】
●ドル/円は95~100円の浜田レンジに収束。7月までの利下げが濃厚な豪ドルに注目!(2013年5月2日、西原宏一)
RBAの声明では、「為替レートは過去18カ月間に渡り、少しも変わらず歴史的な高水準にある」とのコメントがありました。

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 月足)
これは景気減速というよりも、為替に配慮した利下げというイメージ。
オーストラリアは資源というプロダクトにかげりが見え、一部「観光や教育」といった産業へ移行しようとしています。
そうした産業は競争が激しく、通貨高は大きなマイナス。
RBAの「過去18カ月の豪ドル/米ドルが歴史的な高水準」とのコメントから読み取れば、1.02~1.06ドルといった水準は受け入れがたいということなのでしょう。
こうしたことを背景に、RBAは最近commercialベース(※)での豪ドル/米ドル売りを断続的に市場に投入し、加えて利下げに踏み切ったと考えられます。
マーケットでは、RBAの追加利下げを織り込みつつあり、豪ドル/米ドルの上値がさらに重くなっています。
(※編集部注:「commercial」とは「Non-comercial」(投機筋)ではない実需の取引を指す言葉)
5月7日(火)に行われた…
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