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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

豪州利下げで金利は史上最低の2.75%に。
ジョージ・ソロスが豪ドル売りという報道も

2013年05月09日(木)18:06公開 (2013年05月09日(木)18:06更新)
西原宏一

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■世界的に有名なヘッジファンドが豪ドル/米ドルに注目!

 5月7日(火)に行われたRBAの決定会合の前日、ジョージ・ソロス氏がRBAの利下げを予測して、豪ドル/米ドルのショートを構築していたという記事がマーケットに流れました。

「ソロスは豪ドルをショートしているのか?」
億万長者の米投資家、ジョージ・ソロスが豪ドルの下落に賭けているというウワサによって、豪ドルは一夜にして下落した。

(出所:ザ・シドニー・モーニング・ヘラルド)

 その後、彼は1.01ドル台で豪ドル/米ドルのショートを買い戻したという記事まで流れ、真偽のほどはわかりませんが、少なくとも彼らが豪ドル/米ドルの動向に注目していることは間違いないのでしょう。

ジョージ・ソロス氏がRBAの利下げを予測して、豪ドルのショートを構築していたというニュースがマーケットに流れた。(C)SUMPTION ERIK/SIPA/amanaimages

 加えて、5月9日(木)未明に、話題になったのがかつてヘッジファンドを率いていたドラッケンミラー氏(※)の以下のコメントです。

著名ファンドマネジャーのスタンレー・ドラッケンミラー氏は、最近のコモディティ(商品)相場の下落が調整ではなく、「スーパーサイクル」と呼ばれる数十年にわたる価格上昇局面の終わりを示唆している可能性があるとの見方を示した。

同氏は投資家に対し、オーストラリアやカナダ、ニュージーランドなど収入の大部分をコモディティ輸出に依存する国々の通貨を避けるよう促した。

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は今週、政策金利を過去最低の2.75%に引き下げた。ドラッケンミラー氏はこれを受け、豪ドル売りを投資家に推奨した。

また、コモディティ価格を支えている柱の1つである米連邦準備理事会(FRB)の月850億ドルの債券買い入れについて、これまでで「最も不適切な」金融政策だと指摘した。
(出所:ロイター)

(※編集部注:ドラッケンミラー氏は独立前にジョージ・ソロス氏の右腕としてソロス氏のヘッジファンドで働き、1992年には英ポンドを売り浴びせて、BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])と対決。その際に10億ドルを稼いだと言われる)

■波乱含みのオセアニア通貨!

 現状では、1.0150ドルのバリアに阻まれ、豪ドル/米ドルは反発していますが、マーケットではRBAの追加利下げを織り込みつつあり、豪ドル/米ドルの上値は限定的。

豪ドル/米ドル 4時間

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足

 ユーロ/豪ドルも続騰しており、一時1.29ドル台ミドルまで急騰し、1.3000ドルに向けて上昇中です。

ユーロ/豪ドル 4時間

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 4時間足

 RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])も、NZドル/米ドルの売り介入を実施したとコメントし、通貨安戦争に参加。

NZドル/米ドル 1時間

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:NZドル/米ドル 1時間足

 オセアニア通貨は波乱含みの展開となっています。

 ヘッジファンドも注目している豪ドル/米ドルの動向に注目です。


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