金曜日は月末。注目は日本株が11月から続いている月足の陽線がどうなるかどうかであった。5月の22日には日経先物が16000円にタッチした後は、1週間で13000円台の中盤まで急落しているから、投資家が気になるのは仕方がない。
陽線になるかどうかは5月の始まりである13840円よりも高く終わるかどうかである。アジア時間ではそのレベルを意識した動きが続いて、下がり始めると月末のお化粧買いが出てくるという状態。ドル円も101円ちょうどをはさんでの一進一退が続いた。
15時ちょうどに日経平均株価が13770円くらいでクロージングが決定されると、5月の陰線が確定。それまで買いまくっていた筋の株ロングの投げ売りが始まった。ここはドル円の売りで臨むべきだろう。すでにレベルは100.50-60あたりまで下がっている。先週来の安値圏だ。この辺までは押し込むのだが、ここで何度も跳ね返されている。
だから基本的には売りづらいところだが、日経先物が13500円台まで下がってくると、もう我慢できなくなった。私は101.59でショートにした。すぐにでも切らないと危ない位置なので、とりあえず101.80で買戻しの損切り注文だけ置いておく。
夕方のまだ明るい時間帯に日経先物は先週来の安値である13530円を下回ってきた。13400円台に突入すると同時に、ドル円も先週来の安値、つまり前日の安値である100.47を下回ってきた。これだけ踏ん張ったサポートをブレークしたのだから、大きな下げが期待された。
私はドル円も99円台にも簡単に入るだろうと思っていたのだが、ここからが大変だった。100.30まで下がった後は、止まってしまった。むしろ買いを集めているようでもある。やっぱり100円台の前半は買い遅れた人らのインタレストが強いのか。私はとうとう同値で買い戻される羽目になった(涙)。
ニューヨーク時間ではCAPMの景況指数がたいへん良かったので、米国株は大幅安から急反発。プラス圏にまで浮上した。リスク回避の行き過ぎを見直したドル円の買戻しも入り、101円台まで戻しきった。このままリスクテークで終わるのかと思われたが、ニューヨーククローズに向けては米国株が再び急降下。大幅安となって、そのまま安値引け。その間にドル円は売り込まれ、こちらも安値圏の近くまで下げて終了。
週明けの動きがきになるところ。米国株もドル円も安値圏で先週末を終わったのだから。しかし今朝の動きはダイナミックさを欠いた。ドル円は金曜日の安値である100.27をトライするかどうか、または下抜けして100円割れを見るのか。あまりにも注目し過ぎたせいか、あまり動かず100円台の中盤で安定した動きとなっている。
午後になって日本株はロスカットが出たりして、日経先物は先週の安値を更新して13200円台にまで差し込んできたので、ドル円もリスク回避で昨日の安値である100.27を割り込んできた。それでも更新分はほんの数ポイントで、100円台割れを喫するにはいたっていない。
今晩のイベントはアメリカのISM製造業だけだ。これをうけて先週末に大幅下落した米国株がどうなるかを見ていこう。そして株価の動向に合わせて自分のポジショニングも決定する。予想よりも良ければリスクテークに主眼を置いて、ドル円かユーロ円でロング攻めである。悪ければ反対の方向を攻める。
日本時間 16時50分
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