ただ、僕の信頼するヘッジファンドの友人の1人は、下記のように予測していました。
「現在の長期に渡る金融緩和継続のままバーナンキ議長が退任すると、退任後に何かあった場合、バーナンキがジャブジャブやったからだと非難されます。グリーンスパンのように、あれだけの名議長が退任後あまり評価されていないのは、金融緩和しすぎて、リーマン・ショックの原因を作ったと思われているからです。株価も再高値を更新しましたし、バーナンキ議長がこれ以上緩和を続けても彼にとって得るものはないでしょう。次のイエレンへのつなぎも考えて、引き締めスタンスを明確化する可能性があるのでは」
結果は彼の予測どおり、バーナンキFRB議長はタカ派なスタンス。
これを受けて、マーケットは米ドル高へ。
本日6月20日(木)17時時点で、米ドル/円は98.00円を越えて上昇、豪ドル/米ドルはサポートとされていた0.9250ドルを割れて、米ドル高に推移しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 1時間足)
■日経平均につられなければ米ドル/円は大幅反発か
もう1つの注目は、日経平均と米ドル/円の相関関係です。
FOMCの決定を受けて、6月20日(木)の日経平均は大幅に下落しました。
(出所:株マップ.com)
ただ、為替は円安に進んでいます。
今回のバーナンキFRB議長の発表は、米ドル高とともに、株にはマイナスですが、今回は日経平均の下落に今のところ為替が連動していません。
ブラジルレアルを筆頭に、新興国通貨が混乱している中、豪ドル/米ドルは下落していますが、リスクオフ相場にならず、米ドル/円でも米ドル高が進んでいます。
(出所:CQG)
マーケットでは、日経平均が続落しても、米ドル/円でも米ドル高が進行するのかどうかに注目が集まっています。
日経平均の動向に関わらず、他通貨同様、米ドル/円も米ドル高に推移するという展開が続くようであれば、米ドル/円は調整局面を終え、大幅に反発する可能性が高まります。
FOMC後の豪ドルの続落とともに、「日経平均と米ドル/円」の動向に注目です。
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