■RBAのコメントは「為替レートは依然として高い」
みなさん、こんにちは。
5月のスティーブンスRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])総裁の声明以降、続落していた豪ドル/米ドルですが「過去18カ月間、異例の高水準」と言われていたレベル(豪ドル/ドル=0.9500ドル)まで調整して下落が一服。
先週のコラムでご紹介したとおり、豪ドル/米ドルは0.95ドル台に到達したことで、いったん調整に入り、0.9800ドル近辺(0.9793ドル)まで反発上昇し、6月4日(火)のRBA政策金利発表を迎えました。
【参考記事】
●ドル/円の月足陽線連続記録更新なるか? しかし、100円を割れると調整が深い可能性(2013年5月30日、西原宏一)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
豪ドル/米ドルが1000pipsも下落したため、スティーブンスRBA総裁のコメントも、事前の予想では、通貨に関しては穏やかなトーンのものになると予想されていました。
ところが、そのRBAの通貨に関してのコメントは「為替レートは依然として高い」でした。
前回の声明文で用いられた「異例」という文言は取れていますが、「依然として」高水準とコメント。
■RBAの発表以降、豪ドル/米ドルは毎日1%下落
豪GDPの数字もかんばしくなく、マーケットは8月ごろまでに、さらに0.25%の利下げを織り込みつつあります。
こうした環境下で、豪ドル/米ドルは再びメイントレンドの下落基調へと戻り、RBAの発表以降、豪ドル/米ドルは毎日1%ずつじわりじわりと軟化しています。
大きな戻しもなく、再び0.95ドル台に入り、バリアのあった0.9500ドルをブレイクし、本稿執筆時点で0.9436ドルまで急落しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 1時間足)
さらに強烈だったのが、ユーロ/豪ドルです。
RBA発表の前日は、調整で1.3370ドルまで反落していたのですが、RBAの発表後、急騰。
1.38ドル台まで突入し、一時1.3890ドルまで急騰しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 4時間足)
豪ドル/米ドルは0.95ドルを抜けてきたので、次のターゲットは0.9250ドルで、続いて0.9000ドルです。

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
豪ドル/米ドルが毎日1%ずつ下落すると同時に…
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