昨日の欧州序盤ではドル円は99円台の後半。すでにアジア時間でたっぷりと買われたようでもあったので、最初に期待できるのはロングの投げであった。4月相場でも100円台乗せをトライしたが、何度も100円ちょうどの手前で止められており、やはり「近くて遠い」100円台という展開になるではなかろうかと思った。しかしすでにやってしまったレベルでもあり、プライスは以前よりは軽いであろう。だから100円台に乗せてきたら乗せてきたで、それもありうるので、そのときはそのとき。素直に買いでついていくだけだ。
経済イベントは少なかったが、ニューヨーク勢はドル円の買いで参入。ドル円は一気に100円台に乗せてきた。私も100.06でストップ的にロングにした。そしてすぐに99.98で投げ売りのストップ注文をプレース。成り行きを見守ることに。100.40あたりまでは損切り注文の連発を招いてスルっと上がっていったのだが、そこで止まってしまった。100円ちょうどという心理的な節目も越えてきたのだから、ちょっとやそっとのことでは落ちそうもないのだが、止まると不安になる。まあストップ注文も入れてあるのだから、過度に不安におびえても仕方がないのだが…。
前日にけっこう睡眠を取っていたし、この動かないレベルから、どちらか20ポイントでも動くまでは眠らないぞ。100.20割れか、100.50を越えるまでは!米国株が激しく上がってスタートしたというのに、それでもドル円の反応は限定的だった。日経先物は円安効果もあり、14300円近くまで急上昇している。ユーロドルももっとドル高に進めばいいのに、1.29台に入って定着するのを嫌がっているかのようなビヘイビアだ。
夜も1時ちかくになって、ようやく動き出した。ドル円は100.50を越えてきたので、私も追いかけで追加ロングを100.58で行った。もう相当に高いのは承知である。次に100.50を下回ってきたらすべてを投げよう。このまま上がり続けてくれればよいが。しかしドル円の高値は100.70をちょっと越えたあたりまでで、ついに2回目の高値トライの後、急激に利食い売りに押された。
ドル円は100.50も下回ってきて、私のポジションもクローズさせられた。ニューヨーク時間の午後からは急速に株価が下がってきたからだ。まあこれはここ最近のいつものことではある。かれこれこれもう3営業日連続でこの同じパターンを繰り返している。注意はしているのだが、いかんともしがたい。
さてドル円は100円台に乗せてきて、今朝の為替マーケットでもさっそくと買いで入ってみたようだ。本邦勢が中心になっての買いである。ドル円は昨夜の高値を越えてきたけれども、同時にWTIの原油価格が100ドルを越えてきて、原材料高が嫌気されたリスク回避の姿勢も鮮明になってきた。日本株が下落に転じると、ドル円もオフトップ。大きく下がるというわけでもないが、短期的なロングを切らせるには十分であった。101円台を先にやるのではと感じていたプレーヤーにとっては、ちょっと想定外の出来事であったろう。
さて今晩の注目はADP指数である。予想では16万人くらいの就業者増となっているが、そもそも本格的な雇用環境の改善には20万人台は欲しいところなのだから、けっして週末の失業率の劇的な改善を見込んだものではないということになる。いまは金融緩和の縮小が関心を集めているだけに、15万人から18万人までの普通の数字であったならば、マーケットはダイナミックに反応しないだろう。縮小時期に影響を与えるのは13万人以下であったり、20万人を越えた場合である。特にアメリカは独立記念日を控えているので、なおデータに対する反応は鈍さを増すだろう。
日本時間 15時30分
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