昨日の欧州序盤ではドル円は99円台の後半でスタートした。前日の安値は99円台の前半まで差し込んだのに、アジア時間では99円台の中盤までしか突っ込んでいない。安値が切り上がってきての、99円台後半である。そしてドイツの景況指数が発表されたが、製造業もサービス業も予想を上回る結果となった。
これで為替相場ではユーロの買いが急速に入り、ユーロの全面高へ。ユーロ円も132円台に乗せてきて、なおもビッドは強い。それでドル円もツラレ高に向かい、100円台にまで戻してきた。今回はユーロ円の買いが主導してのドル円上昇なので、安易にドル円をショートに振るわけにはいかない。
ユーロドルも1.32台に乗せてきたが、ここ最近ではフレッシュゾーンに当たるので、もうしばらくはユーロの買い戻しが続くだろう。その間、ドル円の100円台の前半は手をこまねいて待っているしかない。もちろん先週来の高値圏である100.60とか100.80あたりまで上がってくれば、逆張りしてみるという方策もないではないが、これからどうなるかわからない状況ではあまり生産的な考えではない。
ともかくもユーロ中心の相場展開が起こっているのだから、久しくやっていないユーロドルでもやってみようかな。ニューヨークオープン前に1.3250あたりで2回ほどキャップされている。教科書的にはその手前で売り込んで、タイトストップで置いておくのがよいのだろうが、方針が決まったまではよかったのだが、今度は相場のほうが上がっていかない。
為替相場が全体的にドル買いモードになって、ユーロドルは下げ圧力のほうが強くなった感じだ。確かにグローベックスセッションから米国債の売りが続いていて、ドルの長期金利は急上昇している。だからと言ってドル買いになるのもおかしいわけで、イギリスもドイツも長期金利は上がっているわけだし…。
そうやってマゴマゴしていると、もう新築住宅販売の時間となった。月曜日の中古住宅販売とはちがって、結果は良かった。再びドル買いが再燃したが、値幅は小さいもの。その後のニューヨーク市場ではほとんど動かず。ユーロドルは1.32台割れをしたものの、それほどもダイナミックさは見られない。
本日のアジア市場ではドル買いモードは続かず、ドル円は100円割れを喫している。でもまだ99.88付近までなので、激しい動きというわけでもない。今晩はIFO指数など、ドイツの景況感が出る。とりあえずその前後でのユーロの挙動に注意すべきだろう。
欧州の景況感だけで左右される半面、ドルの長期金利の行方も緩和縮小に絡んで注目を集めているのだから、その両方に対して是々非々で対応していく。昨日、ダレてきた米国株の流れがこのまま変わらないならば、リスク回避にもなるかもしれない。
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