金曜日は注目されたアメリカの雇用統計だった。すでにADP指数や失業保険のデータが良かったことで、本番の雇用統計も良い結果が出るのではないかとの期待が先行。米国株は歴史的な高値水準に張り付いたままであり、日本株も強い。日経先物は木曜日と金曜日の昼間のセッションまでで1000円くらいも上昇しており、リスクテークの強さがうかがえる。そしてドル円も99円台の中盤から後半へ。いつでも100円台に乗せてきてもおかしくない状況で結果発表を迎えることとなった。
ユーロドルも1.3200アラウンドまで下がってきているので、形の上ではドルの全面高。そしてアメリカの長期金利も緩和縮小を織り込むかのように利回りが上昇。10年ものの利回りは2.74%台まで上がってきており、これは緩和縮小の話が出てきて以来の最高水準でもある。すでにリスクテークの方向でかなりのポジションが積み上がっていると思われる状況だ。
私は数字の出る前にポジションを作ってしまうのはギャンブルのようなものだと考えているので、基本的には結果が出てから動くのを旨としている。しかし、いかにもドルも株も買われ過ぎだとおも思われる。もちろん「買われ過ぎ」だなどと傲慢にレベルの評価をするつもりはない。ただそう簡単にペイロールが20万人を越えてくるとは思われない。決算発表のシーズンを経過している最中にも、どこの大手も雇用をドラスティックに増やしたとは聞こえてこなかったからだ。
まあ、仮に20万人とか出てきた場合は機械的に損切ればよいだろうと思い直し、ドル円のショートで勝負。99.83で売り込んでいった。買い戻しのストップ注文は100.00で置いておいて。またドル買いの展開になってしまって、私のドル円が買い戻させられる場合には、ユーロドルももっと下がるだろう。そういうわけでヘッジというわけではないが、ユーロドルのショートメーキングのストップ注文を1.3185で置いておいた。これは東京時間での安値のちょっと外側。これを付ければ、ドル高の勢いに乗って、1.31台の前半まで走るかもしれない。瞬間芸になるかもしれないので、1.3105でも利食いになるビッドを入れておく。
さて結果は、就業者数が16万人台の増加にとどまった。これはコンセンサスであった18万人台をかなり下回るものであった。その一方で失業率は改善を示しており、7.4%。直後の反応で目立ったのは、米国債の利回り低下である。これで9月のFOMCでは緩和縮小はなくなったのだという観測が台頭したことがわかる。そして為替相場ではドル売りへ。
私のドル円のストップロスはつかずに99円台のミドルを下回ってきた。その代わりにユーロドルも上昇に向かい、こちらもストップ注文はつかなかったので、ユーロのポジションは出来なかった。さっそく不要となったユーロ関連の注文をキャンセルし、それでドル円の動向に専念することに。
しかし瞬間的に99円ちょうどを割り込んだものの、すぐに反発。肝心の米国株がそれほども下がっていないのだ。これではまたリスクテークがぶり返すのではないかという危惧が生ずる。私も仕方なく99.27で買い戻したが、ここで利食いを我慢できなかったために、その後の再度の下げにはついていけなかった。
ドル円はその後98円台に定着した感があり、ドル安の流れが明確になってニューヨーククローズを迎えた。緩和縮小がなくなったということもあるだろうが、米国株は金融的な側面から買いを集めて、歴史的な高値を更新、そのまま高値引けした。
今晩は雇用統計の結果を見極める一日となるだろう。ドル安と長期金利の低下はリスク回避の局面を示唆しているが、米国株が高いのでリスク許容度は減退していないだろう。株価だけが反対の反応をしているわけだが、それが緩和期待だけで値持ちするのかどうかである。それが反転・下落に向かうようであれば、いっそうのリスク回避が進むものと思われる。動き出すのはニューヨーク時間からだろうか。
日本時間 15時30分
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