■豪ドル/米ドルは0.93ドル近辺から再び反落か
みなさん、こんにちは。
先週は夏期休暇をいただきましたが、今週からまたよろしくお願いします。
先週(8月5日~)の豪ドルは反発。
前回のコラムでご紹介したとおり、豪ドル/米ドルは、8月5日(月)に、節目の0.88ドル手前の0.8848ドルまで急落しました。
加えて、反発を開始した日も、コラムどおりRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])が0.25%利下げを発表した8月6日(火)になります。
【参考記事】
●豪ドルが高金利通貨でなくなる!? なぜ豪ドルはこんなに急落しているのか?(2013年8月1日、西原宏一)
スティーブンスRBA総裁が、今後の利下げを示唆しなかったこともありますが、マーケットが利下げをフルに織り込んでいたため、「buy the facts(ウワサで買う)」でポジション調整が主因となり、一時0.9217ドルまで反発しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足)
教科書どおり、「RBA金融政策決定会合での利下げ」後に調整を開始した豪ドル/米ドルですが、RBAの通貨に対するスタンスは変わりませんので、中期での流れは変わらず。
0.9300ドル近辺で上値を抑えられ、再び反落してくる可能性が濃厚だと考えています。

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
■マーケットの関心は再び「アベノミクス」へ
豪ドル/米ドルが調整局面に入り、マーケットの関心は再び「アベノミクス」、つまり日経平均と米ドル/円へとシフトしてきています。
先週(8月5日~)の米ドル/円は、8月7日(水)に日経平均が大きく値を崩したこともあり、一時95.80円まで急落しました。

(出所:株マップ.com)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
先週(8月5日~)は、「8月は円高・株安になる」というアノマリーどおりの展開になったわけです。
ただ、今週(8月12日~)は、法人税減税への期待もあり、先週(8月5日~)とはうってかわり、急反発。
センチメントが急変し、米ドル/円は98.44円まで反発しています。
本日8月15日(木)は、先ほど菅官房長官が「法人実効税率下げ、首相から指示した事実ない」とコメントしたことで、日経平均が急落しました。
それに呼応して、米ドル/円もサポートである97.50円の手前、97.59円まで下落しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
しかし、お盆明けにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が再び相場に参入してくるというウワサもあり、日経平均が300円超下落しているにも関わらず、米ドル/円の下値は限定的です。
■来週から再び100円をうかがう展開が濃厚!
8月は「円高・株安」というアノマリーですが、先週(8月5日~)、95円台まで急落したことに加え、現在の日本は貿易赤字であるため、例年のアノマリーどおりに円高で終わることはないのではないかと考えています。
海外勢が注視しているのが、今後もアベノミクスがうまく機能するかどうかというところです。
注目は消費税の行方で、こちらが先送りになるようなことがあれば、欧米勢の日本株への投資が引き上げられる可能性があります。
そうなると、シナリオ変更が必要ですが、その可能性は低いでしょうから、米ドル/円は再びじりじりと上値を探る展開になるのではないでしょうか。
米系短期筋は、1 monthで100円、3 monthで102円というオプションを物色中とのこと。
米ドル/円は、来週(8月19日~)あたりからじわじわと値を戻し、再び100円をうかがう展開になる可能性が濃厚。

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
欧米勢の関心が再びアベノミクスの行方に移行し、再び関心が高まってきた米ドル/円の動向に注目です。
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