豪ドルが高金利通貨でなくなる!?
なぜ豪ドルはこんなに急落しているのか？

2013年08月01日(木)18:10公開 (2013年08月01日(木)18:10更新)

西原宏一

■今週は豪ドル安が加速！

みなさん、こんにちは。

先週のコラムでご紹介させていただいた豪ドルですが、今週(7月29日～)に入って下落基調が鮮明になってきました。

【参考記事】
●イベント終了で緩やかな米ドル安に。RBA利下げ予測で再び豪ドル安が濃厚か(2013年7月25日、西原宏一)

このコラムで注目していた、豪ドル/米ドルの0.9000ドルはあっさりブレイク。

豪ドル/米ドル 4時間足

ユーロ/豪ドルのターゲットである1.4900ドルですが、8月1日(木)の東京市場で、1.4908ドルまで急騰し、あっさり到達しました。

ユーロ/豪ドル 4時間足

豪ドルは対円でも下げ足を早めています。

豪ドル/円 4時間足

豪ドル/米ドルの再下落のきっかけとなったのが、今回もＲＢＡ（オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行]）のスティーブンス総裁の声明でした。

7月30日(火)の声明において、スティーブンスＲＢＡ総裁は、8月の利下げを示唆。

それに呼応して、マーケットの8月6日(火)のＲＢＡ利下げ織り込み度は90％まで急騰しています。

そして、彼の下記のコメントによって、豪ドル/米ドルの下落が加速しました。

「豪ドル安は理にかなっており、さらに下落しても大きな驚きはない」

上記のコメントが出された時の豪ドル/米ドルは0.9160ドル近辺で推移していました。

0.91ドル台というのは、2013年、年初来の豪ドル安値圏なのですが、このレベルで豪ドル安を示唆したことから、マーケットでは豪ドル売りが加速。

もともと下落基調だった豪ドル/ＮＺドルは、下げが加速し、1.1199ドルまで急落しました。

豪ドル/ＮＺドル 1時間足

豪ドル/米ドルは0.9000ドルをあっさり割り込み、一時0.8927ドルまで下落。

豪ドル/米ドル 1時間足

豪ドル/円は、節目の90円をあっさり割り込み…

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