センチメントが急変し、米ドル/円は98.44円まで反発しています。
本日8月15日(木)は、先ほど菅官房長官が「法人実効税率下げ、首相から指示した事実ない」とコメントしたことで、日経平均が急落しました。
それに呼応して、米ドル/円もサポートである97.50円の手前、97.59円まで下落しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
しかし、お盆明けにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が再び相場に参入してくるというウワサもあり、日経平均が300円超下落しているにも関わらず、米ドル/円の下値は限定的です。
■来週から再び100円をうかがう展開が濃厚!
8月は「円高・株安」というアノマリーですが、先週(8月5日~)、95円台まで急落したことに加え、現在の日本は貿易赤字であるため、例年のアノマリーどおりに円高で終わることはないのではないかと考えています。
海外勢が注視しているのが、今後もアベノミクスがうまく機能するかどうかというところです。
注目は消費税の行方で、こちらが先送りになるようなことがあれば、欧米勢の日本株への投資が引き上げられる可能性があります。
そうなると、シナリオ変更が必要ですが、その可能性は低いでしょうから、米ドル/円は再びじりじりと上値を探る展開になるのではないでしょうか。
米系短期筋は、1 monthで100円、3 monthで102円というオプションを物色中とのこと。
米ドル/円は、来週(8月19日~)あたりからじわじわと値を戻し、再び100円をうかがう展開になる可能性が濃厚。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
欧米勢の関心が再びアベノミクスの行方に移行し、再び関心が高まってきた米ドル/円の動向に注目です。
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