昨日は欧州序盤でユーロドルが1.38台に乗せてきた。2日間ほど1.3790までのレジスタンスを越えられないでいたが、やっという感じである。これにはドイツ株が上昇して始まったことも関係したのだろう。独DAX先物は日本時間の午後3時からスタートするだが、これが実に堅調に始まった。
歴史的な最高値であるのは言うまでもなく、ついに9000ポイントの大台に乗せるかという状況だった。これでにわかにリスクテークに勢いが強くなった。ユーロ円も134円台の後半まで急伸。またまた135円台乗せにでもなろうかという流れだったので、ユーロドルもいっしょに高値ブレークしたのだろう。
しかし私も何度か1.38台で買ってみたが、伸びはそれほどでもなかった。実際、ユーロドルをロングにしてみて気がつくのは、1.38台での異常なまでの重さだ。すぐに押し戻される。今度は1.3790あたりがサポートになっているはずだと信じて、5回ほどロングで5ポイント抜きすることはできたが、あっさりとサポートを割りこんできた。まったくユーロドルは、値持ちの悪い上方トライだった。最後に損切らされたが、そのうちまた上がってくるのかもとも考えている。
アメリカの経済指標が出ても、マーケットはあまりダイレクトには反応しない。失業保険の数字は悪いものだったが、政府のシャットダウンの影響だろうとか、西部の集計が混乱しているとかいって、先週と同じようなことを言っている。だが米国債が回を集めて、長期金利はまた低下している。10年ものの利回りでは2.50%を割り込んできている。
これがややドル売りの理由にもされたようだ。ドル円は戻る力を失い、97.50を越えてこない。ユーロドルもポジション調整などで下がるようなことはなくなり、1.3800をはさんでの一進一退の展開となった。ドル安はわかるが、こうも膠着(こうちゃく)感の強い値動きでは、なかなかポジションを作ろうという意欲が減退する。そのままニューヨーク市場を真剣に見ないで、また何の注文も出さずに寝入ってしまったが、朝になって画面を見ても状況に変化はなかった(苦笑)。
ドル円は昨日の動きを見て、97円台のミドルはかなり重たいのではないかとの見方が強まった。今日の味アジア間では値幅こそ小さいものの、ドル円は一本調子で下げた。瞬間的には96円台にも入っている。欧州時間にはいっても97円ちょうどをはさんで本日の安値付近にはりついている。
そろそろドル円もショートで攻めたい季節だ。上げ渋っていたユーロドルも、欧州時間になって昨日の高値を越えてきた。もうちょっとドル安に弾みがついてくれると、相場に入っていきやすいのだが、今までのところ、勢いというものがない。
今日の経済指標も無視されるだろうし、やはり米国株の動きに注目だろう。今日は日本株を始め、アジア株は軟調さを強いられているので、米国株も高値警戒感などで下げに転じるチャンスはあると思うのだが…。
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