昨日も為替相場は狭いレンジ。ドル円のレベルは若干、上がってきているが、それでも一日を通じた値幅はとても小さい。ドル円はいつ見ても98.60とかだった。さすがに順張りで攻めるわけにもいかず、かといって逆張って頑張るほどの魅力的なレベルではない。ユーロドルもニューヨーク時間にちょっとだけジャンプする局面もあったが、それでも値幅は小さい。
小動きとは言いながらも、米国株は歴史的な最高値をチャレンジする毎日だ。昨日の欧州時間でもグローベックスセッションで米国株は高めに推移。それでリスク許容度も増大したものか、クロス円が強かった。ユーロ円は欧州序盤からニューヨークオープンまでで1円近くも上がった。ドル円が動かなかったのに対して、ユーロドルやポンドドルはやや高値攻めで動いたからだ。
途中で騒がれたのは、FEDの内部報告書の内容についてのようだ。そこには現状の景気や労働環境では緩和継続するのが妥当だと出ていたらしい。これが金利的な側面からドル売りをあおったものと考えられる。緩和なのだから株価も高い。ダウ平均は久しぶりに歴史的な高値を越えてきた。
今週に入ってからずっと為替レートはダイナミックな動きをする場面がない。これは当初から予想されたことなのだが、実際に何も手が出ないとなると面白くはない。先日、ユーロポンドに手を出したが、それも苦し紛れの選択だ。早くユーロドルやドル円で勝負に挑みたいものだ。
さて今晩は欧州ではBOE(英中銀)とECB(欧州中銀)の金利会合がある。コンセンサスは変更なしだが、緩和方向の話しが出てくるという観測もあったECBの会合とドラギ総裁の会見が注目である。またいよいよアメリカのGDP統計だ。予想ではプラス2.0%がコンセンサスとなっている。これで思い切り反応したいところだが、翌日には雇用統計を控えているので、ちょっと動きづらいかもしれない。
まあ、数字が出た瞬間は、マーケットが反応するかもしれないが、ニューヨーク時間の午後にもなると、静かになってしまいそうだ。私もこうした経済指標の前後だけの参戦になっちゃういそう(笑)。
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