大幅下落で始まった米国株。そこで心配された翌3日のマーケットだった。アジア時間では警戒感が先行し、リスク回避からドル円も安い。104円台の後半で始まったが、昼過ぎには104.08まで下落。1週間前には146円台まで上がっていたユーロ円も142円割れをトライするところとなった。
リスクオフのため、日経先物は早々に16000円の大台を割り込んできているし、こうなると週明けは東京市場でも株価の大幅安は免れないだろう。ドル円は104.20から104.40の間を行ったり来たりで、回復するメドが立たないでいる。きっかけとしてニューヨーク市場で米国株が底打ちでもしないと、リスク許容度はないものと見える。
グローベックスセッションでの米国株もこのまま続落、しかも大幅下落になるのかと悲観的な観測が強まってきた。私もドル円かユーロ円を売っていこうと構えていた。ドル円は104円割れに失敗したか値になっているので、手を出すならばユーロ円の方がよさそうだ。なんといっても年初からの下げかたがかなりきつく、まったく戻しらしい戻しを作らないでほぼ一直線に下がってきているのだから。
そこで私も142.49で売ってみた。しかし15ポイントほど下げては、すぐに反発に向かったりするので、なかなかポジションを持ち切れない。上がるとなると速いのだろうと思うと、止まったところで利が乗っていれば確実に利食いしたいところ。本格的な材料はまだニューヨーク時間を待たねばならないだろうし。
そうして小さい取引を繰り返しながら、欧州ではスペインの雇用が改善したという指標もあり、欧州株はしっかりとなってきた。これで安値攻めをしていたグローベックスでの米国株も下値支えとなり、142円台をキープした。アメリカでは大きな指標はなかったし、ニューヨーク時間の午後までにはポジションはスクエアになっていた。
しかしこのあたりからは、ドルの金利を上昇させるような要人発言が相次いだ。プロッサー総裁やバーナンキ議長にコメントである。ドルは全面高。ドル円は朝がたのレベルまで戻しきり、ユーロドルも大きく下げた。さすがに夜中はキープウオッチできなかったものの、ドル円が104円台の後半まで戻しきり、結果的には日足で長い下ヒゲを形成することになったのは、ちょっと驚きだ。ユーロドルも安値引けするほどのドル買い材料とは思えないほどである。
さて今日は日本人にとっての新年相場の始まりだ。ドル円は104.80あたりで先週末は終わっていたが、やはり安い、という理由だけで早朝から日本勢は買ってくるものと思われた。私としては、そうした無理な買いは長くは続かず、午後には下がってくるだろうと見ていたので、午前中にどこまで上がるかを注目して、その後からのんびりと売っていこうかと考えていた。
しかし9時過ぎまでで、あっさりとリスクテークは終わってしまった。これは予想外だった。日本株も高値攻めで始まったが、10分も続かず。ドル円は105円台に乗せることもあるだろうと思っていたのに、タッチもしなかった。そしてズルズルと下がってきたので、私も追随。104.72で売ってみた。
リスクテークの方向でかなりポジションも溜まっていたと考えられる。ドル円は先週の押し目である104.08を目指すことになった。お昼には104.20あたりまで落ちてきたので、当面のターゲットに近づいた。私も利食い態勢で臨んでいるのだが、やはり104.08をブレークしたらもっと走るだろうという思いもある。
しかし日本株の下げが一服した。日本が連休中の日経先物の安値は15855円までだったが、ちょうどそこと重なるように15850円まで突っ込んだ。同じ場所で止まったからだろうが、その後の買戻しがきつく見えた。私も早々に買戻さねばと、104.34で買い戻した。
年が変わって株高が進むと見込まれていたのに、大きく下がって始まった今年のマーケット。もうちょっとポジション調整を余儀なくされるかもしれない。今晩も米国株の動向から目が離せない。年初からのクロス円の下げが際立っているので、できれば一段安のほうにかけてみたい感じがする。
日本時間 17時50分
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