昨日のアジア時間では日本株が高値引けになるなど、リスクテークが続いた。これは前日のニューヨーク時間からの流れを引き継いだもの。ドル円も104円台の中盤をトライする展開となった。日本株は年初からの下落分のおよそ半分を取り戻したことになり、ドル円もそれにそった上昇となっている。ドル円のさらなる上昇には株価の上昇ということが必須事項になるのは明白だ。
欧州時間ではドイツ株などが堅調で、ドル円やクロス円は下値が堅い。米企業決算が本格化してきて、まずは金融セクターの出だしが良かったので、時価総額の大きな株、つまり大型株の復調が顕著になってきている。昨日はBOAの番だった。やはりアナリスト予想を上回る結果となり、この決算発表で市場に安心感を与える格好となった。
ドル円は今年の高値が105.44で、安値は102.86だ。その半値が104.15なので、これを下限のレジスタンスとして押し目買いするしかないだろう。私は104.20でビッドをしていたが、近いところまで下がってきたが、なかなか出来そうにもない。
アメリカの経済指標では、エンパイア指数が予想を上回ったことに加えて、PPIのコア部分が高めの数字が出たことで、長期金利が上昇。10年ものの利回りは2.91%台まで上昇してきたことで、ドル買いのインタレストも湧くこととなった。ドル円は昼間の高値も簡単に越えてきたので、我慢しきれずに私も104.50でロングにした。
安いところに出したビットでは買えなかった分だけ、高いところで買わされてしまったので、その分、ポジションも普段よりは小さいものにしておいた。そのかわり自分の買えなかった104.20で売りのストップ注文を置いておく。
しかし経済指標ではあまり動かない。私の買ったドル円のレベルがほぼ高値つかみのようなものだった。あと期待できるのは米国株オープンと、その後の石油在庫報告である。ドル円のロングを持っている身としては、米国株はオープン直後から上がってくれるのが理想だ。そうなると再びドル円の上昇にも弾みがつくことになる。
または原油在庫の減少である。ここ最近は大きく在庫量が予想分よりも低いことが続いており、石油の需給はタイトになっているはずだが、年初からの株価調整によるリスクオフで原油価格も1年末の100ドル台から91ドル台まで下げていた。今回も在庫量の減少幅の拡大が想定されるが、これまでとは外部要因は違い、米国株は再び歴史的な高値を狙うなど、リスク許容度は回復している。
しかし翌朝は早くから用事があるので、マーケットを見続けているわけにもいかない。利食い注文も104.95で置いて寝ることにした。ニューヨーク時間での高値は104.68までだったので、私のオーバーナイト注文は出来なかった。朝に早々に104.61で利食い売りしてしまったが、アジア時間ではそこからまったく下がらず。105円台を目指す動きとなった。
さて今晩はいろいろとイベントが多い。ニューヨークのオープン前にシティとGSの決算があり、最近の金融セクターの好調さを見れば、これらの決算もアナリスト予想を越えてくるのだろうと想像される。機能と同じようにインフレ指標とセンチメント指標も出る。それらを消化した結果の米国株の動きに注目が必要だ。
すでに昨日、S&P先物は歴史的な高値にあと1ポイントのところまで接近しており、今日にも更新かというレベルにいるからだ。ぞうなるとドル円の105円台乗せは必至で、場合によってはこちらも高値更新になる可能性が強くなる。ニューヨークの午前中までの値動きは見逃せない。
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