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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

利上げも焼け石に水の新興国の通貨安、
米GDPより注目すべき展開へ

2014年01月30日(木)15:30公開 (2014年01月30日(木)15:30更新)
持田有紀子

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 昨日はアジア時間の早朝の、トルコ中銀の強烈な利上げで始まった。いうまでもなく、トルコリラが安いための通貨防衛の意味合いが強い。新興国での通貨安が進んでいる限りは、マーケット全体がリスクを積極的に取ろうという姿勢がなくなる。

 そして株安や円の買い戻しにつながることになるわけだが、そうした大幅利上げはマーケットのリスク許容度をサポートするものと思われた。日本株は大きく上昇し、ドル円も103円台へ上昇。今週のはじめから売り続けられていたが、すべてショートカバーを強いられることとなった。

 しかし通貨危機は過去の例を見てもわかるように、はっきり言えばこの程度の利上げではおさまらないものだ。1997年の香港危機のときは金利で直接上昇したわけではないが、スワップポイントを通して1000%近くまで瞬間的に上昇した局面もあった。それで香港ショートにしていた向きがあぶり出されることになり、自然と香港の通貨は正常化に近づいた。

 また韓国の危機では20%以上もの金利がついたのも記憶に新しい。とにかく目先の安心感は得られたものの、この程度の利上げでは焼け石に水だろうと、マーケット関係者に斜に見られているのも事実だった。後は問題が再び噴出までの時間がどのくらいであるか。

 しかし何カ月もかかることもなく、すぐに答えが出た。欧州時間になるとエマージングマーケットは再び不安が再燃しはじめた。トルコリラは上昇を止め、反落へ。南アフリカも予想外の利上げを行ったが、その通貨も安い。その上、ロシアンルーブルまで対ドルで過去最安値を付けてくる始末だ。ハンガリーの通貨も売られた。 

 アジア時間でのリスクテークは完全に仇となってしまい、日経先物は再び15000円を割り込んだ。ドル円も簡単に102円台に逆戻り。私も102.80を割りこんできてからは、何度もドル円のショートで参戦。数ポイントしか取れなくても、何度もトライした。取引件数はやたら増えたが、米国株も日本株も安値模索をしているうちはスタンスを変えない。

 ドル円は102円台の前半まで押し込まれて、米国株が始まった。米国株は軟調な地合いのまま続き、それでもFOMC待ちの態勢となって様子見の状態に入った。私も仮眠。ちょっと寝過ごしたが、FOMCによってダイナミックな影響はなかったようだ。100億ドルの緩和縮小が決まったようだが、これも想定の範囲内だろう。すでにマーケットの関心は新興国の通貨安に移っている。

 FOMCまでは止まっていたマーケットも、結果発表が終わるとリスク回避の姿勢が強まった。米国株は2日前につけた今年の最安値もブレーク。ドル円も瞬間的に101円台に突入。これは月曜日につけた安値である101.85とちょうど並んだ。今年の最安値でもあるので、いちおうは重要なサポートとなるテクニカルポイントでもあるのだが、さすがに外部環境を考えると101円台でドル円をロングにしようという気は起こらなかった。

 結局は米国株は前日に上昇した分をすべて吐き出して終了。日経先物も再び15000円割れ。ドル円は102円台まで戻したが、リスク回避は続くものと思われるので、ドル円やユーロ円は完全に戻り売りでついてかないといけない相場展開になりそうだ。

 FOMCですらマーケットの興味の対象外になっている雰囲気なので、今晩のアメリカのGDPでも反応は瞬間的なもので終わってしまうのかもしれない。注目すべきはトルコ・リラ、南ア・ランド、 アルゼンチン・ペソ、ロシアン・ルーブルなど、今週、騒がせた新興国通貨の上げ下げなのかもしれない。


日本時間 15時20分
 


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