昨日の欧州序盤では、ドル円は102円台の前半。つまり最近のコアレンジからみるとかなり安いゾーンまで下がって来ていることになる、夜のイエレン議長の公聴会は天候のために延期になったということもあるし、材料の乏しさが増している。こんな時にはレンジにしたがって101円台の後半からは買いから入ってみるというスタンスをとらざるをえない。
ただアジア時間から日本株をはじめ、グローベックスでの米国株も安値攻めをしている、リスクオフの勢いもつきそうなので、ドル円やユーロ円をロングにするには多少なりとも株価の反転を見てからにしたいところ。
経済指標が出る前に、ドル円は101円台に突入してきた。そして失業保険も小売売上高も、どちらも悪い結果となった。それで米国株はさらに下押し。ドルも全面安になった。ドル円は101.70あたりまで下がったが、指標の出る直前と比べても20ポイントしか落ちていない。やはりこのあたりは短期的なサポートを形成していて、底堅いのかもしれない。
当初の予定通りにドル円を拾ってみた。101.76で買った。損切注文は近くの101.65でよいだろう。米国株はグローベックスのセッションでの下げを素直に反映して、大幅安でスタート。しかし10分も経たないうちに切り返しにかかった。私は翌朝早くから用事があったので、早く寝たい~。101.95で売れたが、その後102円台まで完全に戻しきった。
米国株も前日の高値を追い越すくらいのグレートなショートカバーを演じたようだ。ドル円はロングで持ち切れなかったが、つまるところ、最近のレンジを逸脱しなかったということだ。そして昨日のニューヨーク時間ではリスクテークとなった。それもあからさまに切り返しての、である。
それに続いて今日の東京市場でもリスクテークの流れとなりそうなものであったが、ランチタイムからは日本株が下げ幅を拡大。 日経先物が先週末に雇用統計の発表直後につけた安値である14300円を下待ってきてからは、完全に市場のムードが変わってしまった。ドル円は102.40あたりまで上値を追っていたのに、再び101円台に下落。今度は昨日の安値を攻める展開に変わり、下回ってきた。
私もレンジ取引に一環として102.55でオファーはしていたのだが、これはまったく無意味なものになってしまった(笑)。夕方にドイツのGDPが出る。欧州圏の経済動向を見ていく上でも重要なファクターだ。ドイツの当局は成長見通しを上昇修正しているので、アップサイドではサプライズは起こらない。予想を下回った場合のみ、ユーロ売りなどで反応しそうだ。
また夜中にはミシガン大学の景況感が出る。センチメント系のデータは最近良いものと悪いものが入り乱れているので、これは発表後に是々非々で対応するしかない。しかしアジア時間の午前で相当にリスクテークに励んだ分だけ、ダウンサイドリスクにはモロそうにも思えてしかたがない。
日本時間 14時20分
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