昨日は東京クローズのあたりで、ウクライナ国境近くの部隊が撤収するらしいということで、急激にリスクテークの流れになった。ドル円も102円台の方向に上昇し、さらなる良い材料待ちの状態になって欧州市場を迎えた。
私もトレンドフォローというわけではないが、ドル円を101.84でロングにしてみた。本当にロシア軍の脅威がなくなったというのであれば、こんなものでは済まないと思ったからだ。しかもプーチン大統領が会見を開くという。それまでは期待だけでリスクテークが進むのでないかとも思われた。
欧州序盤からプレーヤー全員がリスクテークの方向にポジションを傾けたせいか、ドル円はまったく上がらない。102円台に乗せるどころか、私のコストを割りこんでくる局面もあるくらいだ。101.70を割りこんできたらやめようかと思って構えていたが、運よくストップレベルには達しなかった。
そしてプーチン大統領の発言。ウクライナの政変は憲法違反だとしながら、現時点では軍事行動をする必要がないと明言したおかげで、マーケットに大きく安心感を与えることとなった。グローベックスの米国株などはすでに高くなっていたが、さらに上伸し、歴史的な最高値に急接近。
ドル円も上がるには上がったが、やはり102円台に乗せてこない。私もさすがに嫌になって、101.91でクローズした。出てきた材料の割りには、ドル円もユーロ円も上がらなかったというのが私の感想であるが、みなが同じようなことを感じていたのだろう(笑)。
ニューヨーク時間になるとアメリカのあるレポートで、今週にもECBが利下げに踏み切るのではという内容が報道された。ユーロドル自身はリスクテークの流れに沿って上がりたそうにしていたのだが、この利下げの話でユーロ売りに転換してしまった。急落ということはなかったが、ユーロドルは50ポイントほども下落。短期的なユーロロングはみな切らされたという格好だ。
夜は完全に寝てしまったが、朝起きてドル円の高値を調べてみると、高値は102.27まで。やはりあんまり上がっていないなぁという感じがする。米国株は歴史的な高値をあっさりと更新してきて、そのまま高値圏で引けているというのにである。あまり実態をともなっていないということなのだろう。
さてマーケットはウクライナ情勢に関して、だいぶ楽観的になってきた。だからというわけではないが、悪材料にはモロそうだ。ドル円やユーロ円の下げる局面に注意を払いたい。
株価の下落するのを確認したら、速攻でクロス円でもショートにしたいものだと思っている。今晩はADPの雇用指数などはあるが、やはり経済指標よりもウクライナ情勢に関心が集まるのは仕方のないところだろう。
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