先週からユーロの利下げ期待が高まっている。ECBやドイツ連銀からの相次ぐ発言がそうさせたものだが、為替レートのユーロ高をなんとかしなければという別の目的も垣間見える。ただ実際に4月の月初の金利会合で利下げに及ぶのかは、かなり疑わしいところだ。何もしなかったらユーロの大型反発になってしまう可能性もでてきた。
それでも目先はユーロの値の重さが際立っている。私もそろそろ軸足をユーロのほうに向けないといけない気もしてきた。そういうわけで昼間にショートにしておいた102円台のドル円のショートはとっとと同値で買い戻して、ユーロドルの動きをウオッチする体制に入った。
ユーロドルはアジア時間では1.37台の後半で推移していて、1.38台の回復は達成できなかった。欧州序盤ではやや下げてスタート。私も1.3759で売っていった。とりあえずは15ポイントのリスクで、30ポイントの下げを狙いにいく。
イギリスの小売売上高が出て、その結果が予想よりもたいへん良かった。それで強烈なポンド買いになった。ポンドが対ドルで上がっていく過程で、同じく欧州通貨という意味でユーロドルも上がってしまうのではないかと思ったが、私の損切りラインである1.3774には運よく届かなかった。ポンド上昇の分はほとんどユーロポンドの下げで吸収したようだ。それでもユーロドルは1.3750をクリアに割れてはこない。
アメリカの経済指標はマチマチだったが、ややドル円が落ちてきた。グローベックスでの米国株が安いほうで推移しているからでもある。ユーロドルもまったく緩まなくなったし、こうドルロングで攻めるのはここまでかと思って、1.3766で買い戻して損切りした。期待した割には20ポイントほどしかユーロドルも動かなかった。ニューヨーク時間にはもう一度、ユーロドルは安値攻めをしたようでもあるが、押しは浅い。
アジア時間ではユーロドルは動きそうにないので、ユーロ円が狭いながらもきれいにレンジを形成していたので140.48で売って行った。ロスカットは140.55に置いて、利食いを昨晩の安値手前である140.20に置いてほったらかしにしていた。そうしたら欧州時間に入るとあっさりダンに。1.3740台にステイしていたユーロが一気に売られて、1.3700近辺まで下落。フランスなどの指標結果に反応したようだ。
今晩は材料が少ない。やはりユーロ売りのスタンスで構えていこうと思っている。ユーロドルは1.37ちょうどの付近、ユーロ円も140円ちょうど、ユーロポンドは0.8250のあたりで下げ渋っている。場合によっては突っ込み売りでもよいだろうが、株価なども見つつ戻り売りになるかキープウォッチである。
日本時間 17時30分
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