昨日の欧州序盤ではドル円は103円台の前半。前半とはいってもまったく下がらない103.20レベルであった。実際にリスク資産の代表である株価も落ちないでいる。日本株も堅調で、米国株は歴史的な最高値を臨んでいる状態。これではリスクテークが進んで、円売り圧力が高まるのも無理はない。
つい2日前までは140円割れを喫していた記憶のあるユーロ円だったが、142円台まで戻ってきており、すでに今月の高値である143.78を射程においている。そして昨年末の高値である145.72も視野に入ってきた。
ウクライナから軍隊の撤退を命令したとのプーチン大統領の報道もあって、欧州株は強ぶくんだ。ドル円は高値張りつきではあるが、今ひとつ、103.35あたりで頭を抑えられている。ユーロドルも1.3800をはさんで前後10ポイントほどの狭いレンジでスタックしている。ちょっと手が出にくい。こうなったら米国株オープンまで待つか、その後のISMの景況指数で思い切り乗っていくしかない。
22時半前まで待って見たが、ドル円、ユーロ円ともにまったくゆるまない。高値近辺に張り付いているので、ちょっとでも上がろうものならば、フレッシュゾーンだということで少なからずの買い戻しのストップロスを誘発してしまう。それがどのくらいあるのかは想像もできないが、下がらないところを見ると買い需要のほうが多そうだ。
高値つかみを承知の受けで、米国株が始まって騒ぎ出す前にドル円を買って見ることにした。103.37だった。コストが高いため、私自身も長くは持っていたくはない。だから損切りは10ポイントもアゲインストにいったら、すぐに投げ売るつもりでもいる。できれば23時の経済指標まではキャリーしたいところ。
ほんのちょっとしかフェイバーにならない。最大でも10ポイントくらい。確かにドル円は腰の強い動きで、下がりそうもないが、こんなにジリジリとしか上がらないのであれば、ポジションを持っているだけで疲れてしまう。どこかでやめようかと思っていたところにISM指数が出て、米国株がトップを付けた後はすぐにドル円は垂れてきた。それで私も103.54で逃げた。夜中にドル円は103.70まで再度、高値を拡げたようだが、相場の動きの全部は取れないのだから、しかたない。
今日の朝もその同じような高いレベルで、ドル円もユーロ円も始まった。東京時間がこれから始まるわけだし、日本人は何でも買いから入るものだと思われていることもあり、ここは仲値決めまでドル円ロングを持ってみようということになった。103.66である。昨日、利食い売りしたレベルよりもさらに高いところでのロングだ。まあ、仲値決めまでといってタイムリミットも切ってあることだし、損切り幅もそんなに取るつもりもなかった。
しかし仲値決めまでには最大でも10ポイントほどしか上がらず、私もほんの数ポイントの利食いでポジションクローズ。やはり前日の米国株の連騰を見て、朝からリスクテークに傾けたポジションが多かった様子がうかがえる。仲値決めを通過すると、ドル円はスルスルと上昇。103.90をも越えてきた。日経平均株価も15000円の大台に乗せてきて、ますます上昇基調に弾みがかかってきた。
今晩はADP指数。予想では19万人台の増加となっていて、最近にはなく、強めのコンセンサスとなっている。こうなると悪かった場合の方がマーケットンの反応は激しいものとなる。アメリカの雇用は良くなっているのだろうと私も感じながらも、トレードとしては、それが外れた方にポジションを傾けたい。ドル円は104.00でストップアウトすることにして、なんとか指標の出る直前までにショートを仕込みたいと考えている。
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